|
ソニー、第2四半期は大幅な収益改善
|
代表取締役副社長兼CFO 徳中暉久氏 |
10月28日 発表
ソニー株式会社は28日、2002年度第2四半期(7月1日~9月30日)の連結決算を発表した。
売上高は、過去最高の売り上げだった2002年度第1四半期の記録をわずかながらも塗り替える1兆7,897億円。営業損益は539億円増の505億円で、純損益は前年の132億円の赤字から573億円増となる441億円の黒字で、大幅な増益となった。
収益改善に貢献したのはおもにエレクトロニクスとゲーム分野。エレクトロニクスは売り上げこそ3.6%減少したものの、コンシューマAVの好調に加え、不採算事業の整理/縮小、販売費/一般管理費の削減などにより、営業利益は前年比496億円増の263億円となった。
ゲームは欧米での本体およびソフトの販売が好調。国内外合わせて、プレイステーション 2本体は829万台、ソフトは4,200万本を出荷し、前年比207億円増の248億円となった。
PCや携帯情報端末などが含まれる情報・通信部門は、2,124億円を売り上げるも24.9%の減収となったが、サイバーショット、バイオ、クリエは増収を果たした。
バイオの年間出荷台数(2002年度は見込み) |
質疑応答で明らかにされたバイオの2002年度出荷台数見通しによれば、デスクトップ190万台、ノート250万台が出荷される見込み。対前年比ではそれぞれ、50万台、40万台の増となる。
しかし下期のPC市場について、代表取締役副社長兼CFOの徳中暉久氏は「非常に厳しくなる。世界市場での売り上げは、台数では3%、金額では10%下落する」とコメント。バイオの下期の売り上げ予想も、1割程度下方修正したことを明らかにした。
発表会では、2002年度通期の業績見通しも発表された。通期の売上高は7兆6,000億円、営業利益は2,800億円、純利益は1,800億円で、売上高は対前年微増だが、純利益は11.8倍と大幅な増益となる見込み。
今回の見通しは7月発表時のものと比較して、売上高は1,000億円下方修正されているものの、純利益は300億円上方修正されている。
この減収増益の理由について同社では、下期の消費需要の低迷は一層厳しくなるが、その一方で資材コストダウンなどのオペレーション改善と、為替レートを円安に修正したため、としている。
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ソニー業績のお知らせ(PDF)
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/financial/fr/2002-10-28j/pdf/sony20021028.pdf
□関連記事
【7月25日】ソニー、過去最高の第1四半期決算。売上高は1兆7,218億円
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0725/sony.htm
【4月25日】ソニー、2001年度連結売上高は過去最高の7兆5,783億円
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0425/sony.htm
【2001年10月25日】ソニー、ソニー、増収減益の第2四半期決算を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011025/sony.htm
(2002年10月28日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
|