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富士通、Linuxを大規模基幹システムに投入
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富士通株式会社の杉田忠靖 代表取締役副社長 |
10月23日
連絡先:プラットフォーム事業推進本部
ビジネス推進統括部
システムビスネス推進部
Tel.03-3548-3751
富士通株式会社は23日、Linuxによる大規模基幹システムの構築をめざし、事業を展開すると発表した。
現在同社ではミッションクリティカルな大規模システムにはメインフレーム、UNIXなどを用いているが、3年後をめどにLinuxとIntelアーキテクチャーでこの領域をカバーする。実現まではWWWサーバー、業務系サーバーなどの小規模システムから、大手キャリア、インターネットサービスプロバイダへの導入など、段階的に実績を積み、環境を整備する。
使用するディストリビューションは、Red Hat。まずRed Hat Linux Advanced ServerをRed Hatと協調して開発、富士通のIAサーバー「PRIMERGY」に適用する。Red Hat Linux Advanced Serverは富士通専用製品にせず、広く公開する。
Linuxによりミッションクリティカルな領域をカバーする | 大規模基幹システムへのロードマップ | Red Hatと協調 |
同社のプラットフォーム事業は、自社開発とアライアンス調達によりシステムを構築しているが、Linux事業展開のため、オープンソース製品を第3の柱として加える。これに伴い、「Interstage」、「Systemwalker」、「Symfoware」など7つの同社製のミドルウェアのLinux対応版を10月より順次提供する。また、2003年3月にはVoIP交換機能「GeoServe SCS」と簡易メッセージサービス「GeoServe IMS」の2つのソリューションパッケージソフトウェアを提供する。
同社ではプラットフォーム事業におけるLinuxのメリットを、特定のベンダーに依存せず、オープンソースコミュニティにより継続的・迅速に強化され、顧客のニーズを直接機能に反映できるほか、小規模システムから大規模システムへのアップグレーダビリティを確保するのに最適としている。
同社では1,000名規模の製品開発、10,000人規模のソフト・サービスグループの体制を整え、「基幹システム領域のLinux」で世界No.1を目指すとしている。杉田忠靖 代表取締役副社長は「3年後にはハードウェア製品で1,000億、システムインテグレーションで2,500億の売上げを目指すとした。
@niftyにおける導入事例(左)と、2003年稼動予定の銀行の営業店システム。@niftyでは1,000台を超えるサーバーすべてを順次Linuxに置き換えていく |
□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2002/10/23.html
(2002年10月23日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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