IDF Fall 2002レポート:前日編Intel Developer Forum Conference Fall 2002が明日より開幕
会期:9月9日~9月12日(現地時間) 会場:San Jose Convention Center エンジニア向けにテクノロジを解説するイベントとしてIntelにより開催されている「Intel Developer Forum Conference(IDF)」が、9月9日(現地時間)より4日間にわたり、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼにあるSan Jose Convention Centerにおいて開催される。 IDFは、その名の通りIntelの技術などを、Intelの顧客であるハードウェアベンダなどに対して説明し、次世代の製品に役立ててもらおうとするカンファレンス。Intelの技術担当者などが、次世代製品で利用される技術などを直接来場者に解説する場となっている。特に今回は、これまでよりも技術色を強めたイベントとなる予定であり、PCの未来を占うイベントとしてエンドユーザーにとっても、重要な存在になっている。 ●設営が進む会場、実質的なイベントのスタートは明日午後の基調講演から 開幕前日となる本日の午前中は日曜日ということも関係してか、会場は静かで人もまばらだったのだが、午後には多くの展示関係者などが集まってきて、荷物を運び込んだりと忙しく動き回っていた。 IDFはIntelの役員が同社の方針などを説明する基調講演(キーノートスピーチ)、実際に現場のエンジニアが技術の詳細を説明する技術トラック、関連メーカーが開発中などの製品を展示する展示会のデモショーケースなどから構成されており、このほかにプレス向けの説明会などが併催されている。 スケジュールのスタートは、明日午後の基調講演、夕方のデモショーケースなどからで、それに向けて、垂れ幕などの設営やショーケース会場の設営などが行われていた。
●デスクトップ、モバイル、サーバーなどでそれぞれ新しい発表が 今回のIDFでもIntelにより、新しい製品や今後のロードマップなどに関する最新の発表が行なわれる予定だ。PCユーザーに注目なのは、第4四半期に投入が噂されているHyper-Threading Technologyや、それをサポートするPentium 4/3.06GHz、さらには2003年の前半に投入が予定されているモバイル専用マイクロプロセッサのBaniasに関する話題だろう。 特に、Baniasに関しては、昨年のIDF Fallにおいてわずかな情報が公開されて以来、あまり多くの情報が公開されてこなかった。だが、今回は技術トラックの開催も予定されており、より細かな情報が公開される可能性が高い。たとえば、昨年のIDF Fallで名前だけ明らかにされたマイクロOPSフュージョンの詳細、SSE2命令への対応などBaniasに関するより詳細な情報が明らかにされるものとみられている。 また、メモリに関しても若干の動きがありそうだ。メモリのセッションでは、IntelがDDR400の可能性を検討していることが正式に表明されるとみられる。メモリの今後が気になるユーザーには要注目といえる。 このほかにも、サーバー向けのItaniumプロセッサの将来に関しても何らかの発表が行われる。可能性が高いのは、すでに発表されているItanium 2(Mckinley)の後継として計画されているMadisonに関してだろう。 このほか、モバイル端末などに利用されているXScale、さらにはナノテクノロジ(ゲート長が100nm以下の製造技術のこと)や、ナノテクノロジを利用したシリコンチップに関しても何らかの発表が行なわれるとみられている。ナノテクノロジーは、将来の製造技術を支える技術で、遠い未来の話だが、今後ともマイクロプロセッサが進化していくために重要な技術になる。 なお、IDFのスケジュール自体は、明日午後1時(現地時間)に予定されている、社長兼COOのポール・オッテリーニ氏の基調講演よりスタートする。PC Watchでは基調講演、展示会、注目の技術トラックなどに関しての詳細レポートをお届けする予定。 □Intel Developer Forum Conferenceのホームページ (2002年9月9日) [Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング] | I |
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