国内プリンタ市場のマイナス成長続く9月5日発表 ガートナージャパン株式会社データクエスト部門は、2002年上半期(1~6月)日本プリンタ市場調査結果を発表した。 それによると、日本国内のプリンタ市場は、出荷台数が対前年同期比8.2%減となる326万台、金額ベースでは同11.2%減の1,763億円となった。コンシューマ/ビジネス市場を問わず、すべての市場でマイナス成長になっているという。 プリンタ市場は2001年に'94年以来発初のマイナス成長を記録し、2001年下半期は前年同期比10.5%減、2001年通年でも前年比5.8%減となっていた。 コンシューマ市場で特に人気の高いインクジェット・プリンタでは、2002年上半期の出荷台数が前年同期比7.5%減の255万台、金額で5.1%減の630億円となっている。プリンタ市場はパソコン新規需要の減退感と出荷台数の落ち込みの影響を受け、出荷台数が減少したという。 同社では、現在インクジェット・プリンタ市場は飽和状態に近づきつつあり、市場で生き残るためには、買い換え需要を喚起する特徴のある製品の開発が必要になる、と分析している。 また、今後唯一成長が期待されるカラー・ページプリンタ市場においても、2001年下半期からマイナス成長に入っており、そのランニングコストの高さから、企業のIT投資が抑制されている現在の状況下では、厳しい状況におかれているとしている。 ガートナーでは2002年の日本プリンタ市場について、当初2002年春には回復に向かうと予測していたが、ビジネス市場での需要低迷により、2001年よりもさらに3~5%程度減少すると見ている。
□ガートナー ジャパンのホームページ (2002年9月5日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp] | I |
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