Seagate、50Tbit/平方インチの記録密度を実現するHAMR技術をデモ

8月21日(現地時間) 発表


 米Seagateは21日(現地時間)、HDDの記録密度を現在の100倍以上に向上させる新技術を同社研究センターでデモしたと発表した。

 従来のHDDは、磁気ヘッドを使って回転するプラッタ上にデータを読み書きしているが、記録密度があるレベル以上にまで高くなると、「超常磁性」として知られる現象により熱的に不安定になる可能性がある。

 同社が開発した新技術は、「熱支援磁気記録(HAMR:Heat Assisted Magnetic Recording)」と呼ばれるもので、データが記録される場所にレーザー光線を当て、記録媒体を熱する。記録媒体は熱せられると書き込みやすくなり、続いて起こる急激な冷却によって書き込まれたデータが安定するという。

 同社は21日に行なったデモで、HAMRを利用して安定性の高い記録媒体にデータを記録することに成功。HAMRが実用化すると、50Tbit/平方インチという驚異的な記録密度を持つHDDが実現するという。

□Seagateのホームページ(英文)
http://www.seagate.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.seagate.com/cda/newsinfo/newsroom/releases/article/0,1121,1503,00.html

(2002年8月23日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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