マイクロソフト、.NET Serverに関するカンファレンスを開催
Windowsサーバー製品部部長 高沢冬樹氏は、「Windows .NET Serverは、ワークグループからデータセンターまでのあらゆる規模のサーバーへの導入を想定している」と切り出した。
カンファレンスでは、.NET Server製品群における重点投資分野として、セキュリティと使いやすさの向上にフォーカスしていることを中心に解説された。
使いやすさの向上に関しては、「Windows 2000 Serverにおいて、Active Directoryを中心とした新しい技術を提供することで、飛躍的に進んだ能力を提供できた半面、導入/利用/管理が容易ではなかった。.NET Serverでは、コンポーネントなどの統一や、ウィザードや新しいツールの導入および、コマンドラインからのスクリプト実行など、機能向上とともに簡便性も向上した」(同氏)としている。 また、「サーバー統合」というキーワードで実サーバー数の削減を目指している。主な機能として、1つのサーバー上でより多数のアプリケーションの共存を可能にする「Side by Side DLLs」の導入、UNIX/Netware環境との連携と.NET Serverへの移行がサポートされる。 .NET Serverの主な新機能として「シャドウコピー」が挙げられる。これは、スナップショットを用いることで、開いているファイルのバックアップが可能になる機能。従来までの「Backup Window」が不要となるのが特徴。また、誤って削除してしまったサーバー上のファイルの復元が、サーバー管理者だけではなく、任意のユーザーからも行なえるという。
そのほか、メモリの状態を保存する「Hot Add Memory」機能および「Memory mirroring」機能により、サーバーを再起動/停止することなく機器やソフト/パッチが導入できる。また、無停止型サーバーや64bit版CPU(NUMAやHyperthreadingなど)もサポートされる。
□マイクロソフトのホームページ
(2002年8月20日)
[Reported by yosida-s@impress.co.jp] |
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