サン、x86アーキテクチャのエントリーサーバ「LX50」
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9月上旬より順次発売
標準価格:419,000円より
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サン・マイクロシステムズ株式会社は、CPUにPentium III 1.4GHzを搭載した1Uラックマウントサーバ「LX50」を発売する。
コストダウンのためにx86アーキテクチャとLinuxを採用した。多数のCPUにより負荷分散を図るWebサーバーやファイヤーウォール、グリッドコンピューティングによる科学技術演算などでの利用をターゲットとする。
OSにSun Linux 5.0をプリンストールしたモデルと、Solaris 8 Intel Platform Editionをバンドルしたモデルが用意され、各モデルごとにCPU数や搭載メモリ容量の異なる3機種が用意される。Linuxモデルは9月上旬より、Solarisモデルは10月上旬より発売される。
価格はLinuxモデル、Solarisモデル共通。2CPUにメモリ 2GB、36GB SCSI HDDを装備した最上位機種が794,000円。2CPUにメモリ 1GB、72GB SCSI HDDを装備した中位機種が644,000円。1CPUにメモリ 512MB、36GB SCSI HDDを装備した下位機種が419,000円となっている。
CPU数、搭載メモリ容量、搭載HDD容量以外のスペックは3機種共通。チップセットにServerWorks HE SL、ビデオチップにATI RAGE XLを搭載。メモリはデュアルインターリーブ構成のRegistered ECC PC133 SDRAMで、最大6GB搭載可能。HDDインターフェイスはUltra 160 SCSIで、72GB HDDを最大3基搭載可能。ただし出荷時は、ドライブベイの1つに24倍速CD-ROMとFDDが一体になったドライブが装着されており、HDD搭載時にはこのドライブを取り外すことになる。
このほかインターフェイスとしてEthernet×2、USB×4、フルサイズ/ノーマルプロファイルとハーフサイズ/ロープロファイルの64bit PCIスロット各1、シリアルポート(RJ45)×2、D-Sub 15ピン×1、PS/2×1を装備する。
プリインストールされるSun Linux 5.0は、カーネル2.4をベースとしたオリジナル・ディストリビューション。LX50とのセットでのみ販売され、単体パッケージでの販売はない。また、SolarisモデルにはSolaris 8がバンドルされるが、Solaris 9への対応も予定されている。OS以外にもMySQL、Apache、WU-FTPD、Sendmail、Bindといった定番サーバーソフトや、Sun Grid Engine、Sun Streaming Server、Sun ONE ASP for Linuxなどがインストールされる。
LinuxとSolarisに対応 | LinuxとSolarisの棲み分け |
米Sun Microsystemsのマーク・トリバー副社長 |
都内で開催された発表会には米Sun Microsystemsのマーク・トリバー副社長 兼 Marketing and Business Development Chief Strategy Officerが出席した。
同氏はLX50について、同社のラインナップの隙間となっていたローコスト32bitサーバー市場をカバーする製品と位置付け、同社の他の製品と同様の品質と、同様のサポートを備えて送り出すとした。
また、サン・マイクロシステムズの北島弘 Cobalt & Linux製品事業本部長はSun Linuxのバージョンナンバーが初登場にも関わらず「5.0」である理由を「CobaltのLinuxが第4ジェネレーションのものだっただめ」とした。
なおLX50が、Cobaltなどのアプライアンス製品や、SPARCアーキテクチャのエントリーサーバーを代替する予定は無く、両者は共存していくという。
□サン・マイクロシステムズのホームページ
http://www.sun.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sun.co.jp/company/Press/release/2002/0819.html
□製品情報
http://www.sun.co.jp/products/servers/entry/lx50/
□関連記事
【4月11日】サン、小型サーバー「Cobalt Qube」の新モデル
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0411/sun.htm
(2002年8月19日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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