日立、対局室の緊張感を味わえる静音将棋PC「FLORA王将」
~10月には水冷モデルを投入予定

8月21日受注開始

標準価格:263,000円より

連絡先:日立ダイレクト
     Tel.0120-7000-91



 株式会社日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループは、オンライン対局ソフトなどをプリインストールした日本将棋連盟推奨の将棋パソコン「FLORA王将」を8月21日より受注開始、9月2日より出荷する。

 販売は、日本将棋連盟での展示販売や、カタログ販売、インターネット通販で行なう。また、カタログ販売とインターネット通販は、日立製作所の直販サイト「日立ダイレクト」でも実施する。

 「FLORA王将」にはデスクトップPC3モデルとノートPC2機種が用意されるが、特にデスクトップPCでは、対局室の静寂を実現するために静音モデルを採用、動作音を図書館並みの約30dBに抑えたとしている。ノートPCでも、10月に水冷静音モデルを投入する予定。

●将棋ソフトとグッズが付属

 全モデルに将棋関連ソフトやグッズが豊富に付属する。付属グッズは「一意専心」の文字が入った羽生竜王位の扇子、名人駒マウスパッド、さらに女流棋士4人で結成され、この3月にCDデビューしたユニット「原宿将棋通り」が歌う音楽CDの3つ。

 付属ソフトは、会員制インターネット将棋サービス「日将連ネット」に接続し、インターネット対局やプロ棋士の指導を受けられる「NSN端末 for Windows」(1カ月無料)、将棋ソフト「将棋レボリューション 激指」、棋譜データベース「棋譜年鑑CD-ROM2001」と「棋譜Data1998~2000 Vol.1」、羽生善治竜王や原宿将棋通りなどのオリジナル壁紙、スクリーンセーバー。ちなみに「激指」は2002年世界コンピュータ将棋選手権で優勝したソフト。

 別売りオプションとして、将棋ソフト「最強 東大将棋5」(10,000円)と「棋譜Data1994~1997 Vol.2」(8,000円)、「棋譜Data1989~1993 Vol.3」(10,000円)が用意される。デスクトップの18型液晶ディスプレイが付属する最上位モデルには、これらすべてがプリインストールされる。

「原宿将棋通り」の山田久美 女流棋士(左)が会見に出席。付属する音楽CD(右)には「言って」と「ふ、ふ、ふっ」の2曲が収録される。ちなみにこのCDは東京の将棋会館と、将棋連盟のサイトでしか買えないレア物 日立ダイレクトの大津弘之部長代理。掲げるパンフレットの表紙の棋士は大津氏と日将連ネットを運営する日本将棋ネットワークの鈴木社長。前にあるのが、将棋パソコンに付属する羽生竜王位の扇子

●18型液晶付きモデルが用意されたデスクトップPC

 デスクトップPC「FLORA王将 330W・静音モデル」は、ディスプレイやドライブなどの違いにより3タイプが用意される。

 1,280×1,024ドット表示可能な18型スーパーピュアカラー液晶ディスプレイとメモリ 512MB、HDD 60GB、CD-RWドライブを備えた最上位モデルが473,000円。1,024×768ドット表示可能な15型スーパーピュアカラー液晶ディスプレイとメモリ128MB、HDD 40GB、8/8/24倍速CD-RWドライブを備えた中位モデルが281,000円。中位モデルの光学ドライブを24倍速CD-ROMに変更したエントリーモデルが263,000円となっている。なお、最上位モデルのCD-RWドライブは8/8/24倍速でバッファーアンダーランエラー防止機能付き。

 そのほかの仕様はほぼ共通で、CPUはAthlon XP 1500+(1.3GHz)、チップセットはVIA KT266A、ビデオチップはATI MOBILITY RADEON(16MB)、USB 1.1×2、DVI-D×1、Ethernet×1、V.92モデム、FDD×1となっている。本体サイズは78×320×300(幅×奥行き×高さ)、重量は約6kg。OSはWindows XP Professionalで、Office XP Personalが付属する。

18型モデル(左)と15型モデル。壁紙は「原宿将棋通り」

●ノートPCはA4とB5ファイルサイズの2スピンドル

 ノートモデルにはA4の「FLORA王将270W」とB5ファイルサイズの「FLORA王将220W」の2機種が用意される。

 270WはCPUにモバイルCeleron 1.06GHz、メモリ 128MB(最大512MB)、24/10/24倍速CD-RW、1,024×768ドット表示可能な14.1型TFT液晶ディスプレイを備え、本体サイズは326×276×38mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg、価格は263,000円。

 220WはCPUにモバイルCeleron 1GHz、メモリ 128MB(最大384MB)、16/10/24倍速CD-RW、1,024×768ドット表示可能な12.1型TFT液晶ディスプレイを備え、本体サイズは282×239×25.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.82kg、価格は278,000円。

 そのほかの仕様はほぼ共通で、チップセットはIntel 830MG(ビデオ機能内蔵)、HDD 20GB、USB接続の外付けFDD、Ethernet×1、USB×2、V.92モデム、IEEE 1394×1(220Wのみ)となっている。OSはWindows XP Professionalで、Office XP Personalが付属する。

270W(左)と220W。オリジナル壁紙やスクリーンセーバーが多数付属する

●インターネット将棋大会を開催

日本将棋ネットワークの鈴木輝彦 取締役社長。自ら棋士七段でもある。「インターネット将棋で、PCやゲーム機から対局者の息遣いを感じられるかが懸念されたが、時間と空間を超えて対局できるメリットが上回った」


 なお8月4日から、日将連ネットを運営する日本将棋ネットワーク(NSN)株式会社主催によるインターネット将棋大会「第3回 日立杯争奪 NSNプロ・アマオープン選手権」が開催されており、日立製作所と日立グループは日本将棋連盟とともに協賛する。

 優勝賞金200万円を目指してアマ棋士、プロ棋士がオンラインで戦うもので、決勝は9月16日。約6,000人の参加者が見込まれている。


□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2002/0806/index.html
□製品情報
http://floracity.hitachi.co.jp/go/shogi/index.html
□日立ダイレクト
http://floracity.hitachi.co.jp/go/
□日本将棋連盟
http://www.shogi.or.jp/
□日本将棋ネットワーク
http://www.nsn.co.jp/
□関連記事
【2000年8月7日】日立、インターネット対戦用将棋パソコン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000807/hitachi.htm
【2001年10月1日】日本将棋連盟、棋譜データベースソフト「将棋年鑑 CD-ROM 2001」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011001/shougi.htm

(2002年8月6日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]

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