「.NETは第二フェーズへ」米Microsoft副社長が来日

8月5日 開催



 マイクロソフト株式会社は5日、報道向けセミナーを開催し、.NETへの取り組みが第二段階に入ったことを告げた。

マイクロソフト株式会社代表取締役社長 阿多親市氏

 「当社は.NET構想のアナウンスをして以来この2年間、.NETの核心であるXMLとWebサービスの標準化に取り組んできた。そしてWindows .NET Server RC1の発表に至った今日、我々は.NETを用いて今日のシステムが抱える障壁の打破に取り組む」

 セミナーでの挨拶で代表取締役社長の阿多親市氏はこう語り、同社の.NETに対する取り組みが第二段階へと入ったことを告げた。

 続いて、Bill Gates氏とともに.NETのたたき台を作り上げた米Microsoft Corporation Platform Strategy Group副社長のSanjay Parthasarathy氏がスピーチを行なった。

 同氏は、企業が今日抱える最大の問題はシステムの統合だと説明。莫大な費用、時間がかかる上、技術的にも非常な困難を伴う作業だからだという。

米Microsoft Corporation Platform Strategy Group副社長 Sanjay Parthasarathy氏

 そのような状況の中、同氏は、.NETが最善の解決策になると強くアピール。その理由として、まず第一に.NETは高い生産性、柔軟性、接続性を実現することで投資効果を高め、ビジネスに価値もたらす。

 第二に.NETは、プラットフォームや開発言語の枠を超えた技術の実装を実現している。第三にWebサービスがビジネスプロセスまでを改善し、収益性の向上をもたらすという3つのポイントを挙げた。

 そして同氏は、.NETは第二段階へと進み、“システムと組織間”、“人と人の間”、“日々の利用”、“信頼性”、“知識の取得”における障壁を打破し、より高い次元の接続性を提供すると語った。

 具体的には、例えばメッセージングにおいて、利用するデバイスがPCであれ携帯電話であれ、いかなる状況でも確実に相手にメッセージを伝えられる環境を実現するのだという。

 .NETの競合技術の1つとしてJavaがあるが、同氏は、.NETがWebサービスを拡張ではなく中心的な技術として実装ししている一方で、JavaはWebサービスを実装していない。

 また、Javaの謳い文句である、“生産性の高さ”や、“Write Once, run anywhere (一度コーディングすればどのような環境でも実行できる)”といった約束は実際には守られなかったとし、今後3年間で世界中の企業が.NETへ移行しているだろうと.NETに対する自信を見せた。

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□関連記事
【8月5日】マイクロソフト、Windows .NET Server日本語版RC1
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0805/ms.htm

(2002年8月5日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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