富士通、世界で初めて量子ドットのサイズ/配列制御に成功
7月29日 発表 株式会社富士通研究所は、量子コンピュータの基本素子となる量子ドットを、任意の位置に任意の大きさで作成する技術を世界で初めて開発し、量子ドット配列を形成することに成功したと発表した。 量子コンピュータとは、電子などの超ミクロレベルの物理を扱う量子力学をコンピュータに応用したもので、“量子重ね合わせ”といわれる状態を利用することで一度に処理できる情報が指数的に増える特徴を持つ。 例えば現在のコンピュータの場合、n個の素子で出力できるのはn個のデータだが、量子コンピュータでは、重ね合わせたn個の素子で2のn乗のデータを同時に出力できる。 今回同社が発表したのは、量子コンピュータを実際に製造する上で礎となるもので、この技術を用いて量子コンピュータの動作の実証を進めていくという。 □富士通研究所のホームページ (2002年7月29日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp] | I |
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