富士通、FMVシリーズなどの内蔵HDDに起動不良の不具合
~2000年9月発売の「DESKPOWER ME5/655」など
7月24日発表
富士通株式会社は、同社のデスクトップPC「FMVシリーズ」やIAサーバー「PRIMERGY」の内蔵HDDに不具合が発生することを発表した。
不具合は、高温多湿の使用環境で、長時間使用した場合、HDDが電源投入時に起動不良を起こしたり、稼動中のHDDが認識されないなどの現象が起こるというもの。
対象となるのは、2000年9月から2001年1月製造分のコンシューマ向けデスクトップPC「FMV-DESKPOWER ME5/655、ME5/657」の一部と、企業向けIAサーバーシリーズ「PRIMERGY ES200/ES210/TS120/B125」の一部およびその他のシステム製品の一部で、同社のHDD「MPGシリーズ」を採用している製品。
不具合の原因は「外部から購入したコントローラLSIに一部不良品が混在していたため」としている。不具合が発生したユーザーや対象モデルのユーザーには、個別に相談の上、必要かつ適切な対応を進めるという。同社の窓口で利用時間や状況などを判断し、それぞれに対応するというもので、ユーザーの状況に応じて、ディスクの交換などの措置もありうるとしている。
同社では、「ユーザーからの報告を受け、社内で規定している故障率を上回っていることが確認された」とし、「対象製品は数万台だが、全ての製品で不具合が発生するわけではない」としている。
コンシューマーユーザー向けには、同社製品情報サイト「FM-WORLD」で告知を行なっており、製品番号の入力により該当機種の確認が行なえる。また、この問題についての専用窓口を設けて対応する。
連絡先:DESKPOWER内蔵ハードディスク専用受付窓口
Tel.0120-207-481
富士通は、リストラの一環として、デスクトップPC向けの3.5インチHDD事業から撤退しており、現在は、サーバー/ネットワーク市場向け高性能HDDと、モバイルPC向けHDDに集中している。
□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□HDD不具合に関する告知ページ
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2002/07/24-2.html
□FMV-DESKPOWERシリーズ 内蔵ハードディスクの不具合について
http://www.fmworld.net/annc/pb16/index.html
□関連記事
【2001年8月3日】富士通、PC向け3.5インチHDDの新規開発を中止
~サーバー/モバイル市場に開発を集中
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010803/fujitsu.htm
(2002年7月24日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]
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