Macworld Conference & Expo/New York 2002:新製品ブリーフィング
JaguarのパッケージにMac OS 9は含まれず
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これは英語版のパッケージ画像。Mac OS X 10.2 Jaguarの文字が確認できる。アップルの日本語ページのMac OS Xページに掲載されている画像にはJaguarの文字がない |
パッケージやCD-ROMのレーベル面に、バージョン番号と並んで“Jaguar”の表記があるのは、北米で販売されるパッケージのみ。日本をはじめとするインターナショナル向けの製品は、バージョン番号である10.2のみが表記される。アップルのMac OS Xのページに掲載されている画像を、日米のそれぞれで比較すると違いが分かる。
Mac OS X 10.2 Jaguarのパッケージのなかには、Mac OS 9のCD-ROMは付属しない。これはMac OS Xネイティブのアプリケーションが充実し、Classic環境の必要性が薄れたからと説明されている。もちろん既存の環境へ10.2 Jaguarをアップグレードインストールした場合は、元々入っていたClassic環境は残り、10.2を新規インストールした場合でも、必要に応じて同社ホームページからClassic環境に必要なMac OS 9のコンポーネントを入手できるようになる。Classic環境自体がなくなるわけではない。
インターナショナル向けの対応が一層進み、これまで日本語環境下でも共通表記として英語が使われていた部分の、日本語表示が可能になる。例えばDocumentフォルダ下のMusic、Photo、Movieといった固定された英語のフォルダ名を日本語名にしてもシステム上これらのフォルダが認識される。
■iMac
初期出荷時にプリインストールされているMac OS Xのバージョンは、10.1。購入者すべてにUp-to-Dateプログラムが適用され、8月24日以降に10.2 Jaguarを入手できる。プリインストールOSの切り替えは同日以降に出荷される製品に対して行なわれるが具体的な日付は確定していない。
■iPod
本誌既報ではジョグコントローラの部分が、従来の機械式からタッチパッドに変わったことを紹介したが、タッチパッドの採用は10GB、20GBの両モデルに限定されている。5GBモデルは従来どおりに回転する機械式。この違いとハードディスク容量によって本体の厚さと重量が各モデルごとに微妙に異なる。整理すると下記の通り。
・5GBモデル/20mm/185g
・10GBモデル/18mm/185g
・20GBモデル/21mm/204g
タッチパッドの採用は、持ち歩く機器であることを最大限考慮し可動部分を少なくしてトラブルの発生を低減させるのが目的という。
Mac対応のiPodとWindows対応のiPodを入れ替えて使うことはできない。これはiPodに搭載されるハードディスクのフォーマット形式がそれぞれ異なるため。Mac対応版はHFS+、Windows版はFAT32が利用されている。そのため、Mac対応版のiPodをPCにつないでも認識されない。Mac OS Xでは、FAT32ドライブの認識自体は可能なため、Windows対応版のiPodも参照できるがiTunesによる音楽データの管理・転送などはできない。いずれも、利用するプラットフォーム専用となる。
iPodに同梱される6pin-6pinのFireWireケーブルは改良が加えられ、以前のものより細く、取り扱いが容易になっている。
□Macworld Conference & Expoのホームページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
(2002年7月19日)
[Reported by 矢作 晃]
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