Macworld Conference & Expo/New York 2002
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Microsoft Macintosh Business UnitのTim McDonoughマーケティングディレクター(右)と、開発者のMichael Connolly(左) |
会期:7月18日(現地時間)
会場:Jacob K. Javits Convention Center,New York
米Microsoftは18日(現地時間)、Macworld Conference & Expo/New YorkにおいてPress Conferenceを開催、この中でMacintoshからWindowsのデスクトップにアクセスできる「Remote Desktop Connection Client for Mac OS X(RDC)」と、同社製Mac用個人情報管理ソフト「Entourage X(アントラージュX)」とPalmプラットフォームのPDAを同期する「Microsoft Handheld Synchronization for Entourage X」を発表した。
どちらも無償で、英語版はすでに同社ホームページからダウンロード可能になっている。日本語版は、RDCが7月31日、Handheld Synchronization for Entourage Xが7月29日からダウンロード可能になる。
RDCはMacintosh上でWindowsのデスクトップにアクセスするためのソフト。Finder上にリモートのWindowsデスクトップがフルスクリーンまたはウィンドウ表示される。Windows Terminal ServicesかRemote Desktop Servicesが稼動しているWindows NT 4.0/2000/XP Professionalと接続可能。Macintosh側の対応OSはMac OS X 10.1以降。通信速度は28.8kbps以上が必要とされている。
同種のソフトウェアはいくつかのサードパーティー製のものがあったが、Microsoft自身が提供するのは初めて。同社では、企業システムで使われているExchangeなどを利用したいMacユーザーに有用なソリューションとしている。
なおMacworld展示会場のMicrosoftブースでは、RDCに特化した展示はされていないものの、Office v.Xのデモンストレーションコーナーで係員に頼むと、RDCのデモを見せてもらえる。
Mac OS XでRDCを起動、接続するWindowsマシンのIPアドレスを指定すると、Windowsログオン画面が表示されるので、ユーザー名とパスワードを入力する | フルスクリーンモードではFinderのデスクトップがWindowsのデスクトップになる | ウィンドウ表示も可能。この画面では800×600ドット表示だが、より高い解像度も選択できる |
Handheld Synchronization for Entourage Xは、Office v.Xに付属する個人情報管理ソフト「アントラージュX」の住所データやスケジュールデータをPalmプラットフォームのPDAと同期するためのソフト。
Palmとの標準同期ソフト「Palm Desktop」のアドインとして提供される。Palm Desktopの対応バージョンは4.0以降、Palm OSは3.x以降に対応する。また、Office v.XにはService Release 1を当てておく必要がある。
Handheld Synchronization for Entourage XはHotSyncのアドインとして機能する。同期先をアントラージュに設定しておけば、クレードルのHotSyncボタンを押すだけで同期できる | どのデータをどのように同期するかも細かく設定できる |
なおConferenceでは、同社とApple Computerの関係について「今も良好で、Mac版Officeの次期バージョンの開発も進行している」とのコメントが寄せられた。
□Macworld Conference & Expoのホームページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□Microsoft Mactopia(英文)
http://www.microsoft.com/mac/
□ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/Press/2002/Jul02/07-17MacTripleHeaderPR.asp
(2002年7月19日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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