NVIDIA、Athlon/Duron用新チップセット「nForce2」を国内でも発表

7月18日発表



 NVIDIAは18日、米国カリフォルニアで行なわれている「Platform Conference」において発表された、Athlon/Duron用新チップセット「nForce2」を国内でも発表した。

 nForce2は、内蔵グラフィックコアがGeForce4 MX相当に強化されたAthlon/Duron用チップセット。グラフィック機能の強化だけでなく、サウスブリッジの機能も強化され、USB 2.0、IEEE 1394、DualNet機能などが搭載された。またAGP8Xの外部ビデオカードが利用可能なほか、FSB 333MHz、DDR400メモリなどにも対応する。

 発表会ではエヌビディア日本支社支社長の東 正次氏が挨拶。「現在NVIDIAはPCだけではなく、コンシューマゲーム業界なども併せたビデオチップ市場で、約40%のシェアを維持している。これはパフォーマンスリーダというだけでなく、信頼性やドライバの優秀さ、良質なユーザーサポートによって得られたものだ」などと述べた。

エヌビディア日本支社支社長 東 正次氏 NVIDIA Senior Product Marketing Manager Michael Lim氏。手にしているのはCrush K8搭載マザー

 nForce2の開発経緯については「今後デジタルコンテンツはPCに集中することが予想される。それらの情報が単体で入ってくる分には問題ないが、並列に大量のデータを扱うようになった場合に備えて、システム、グラフィックなどすべてを統合してボトルネックをなくすことができる製品が必要になる」と説明している。

 続いてNVIDIA Senior Product Marketing ManagerのMichael Lim氏が、nForce2のパフォーマンスについてデモを交えて解説し、搭載されたグラフィックスコアが従来のnForce 420Dだけでなく、GeForce4 MX420よりも優れることなどをアピールした。

 最後に日本AMDのテクニカルマーケティング部部長 小島洋一氏が挨拶し、「nForce2は製品のファンクション、パフォーマンスだけでなく、ネットワークへの対応も優れており、強力な助っ人になってくれると思う。これからもNVIDIAと協力しながら、エンドユーザーのためにハイパフォーマンスな製品を提供していきたい」と語った。

 質疑応答ではnForce2がサポートするFSB 333MHzへ対応したCPUの出荷次期について質問がされたが、これについて小島氏は、「必要性があるのは認識しているが、現在は評価中の段階。実際に製品が投入されるのはその結果しだいだ」と説明するに留まった。

 またDirectX 9やシリアルATAへの対応についても質問がされ、これについてNVIDIAのMichael Lim氏は、「現段階の製品については対応していないが、ClawHammerへ対応する段階ではサポートするつもりだ」と説明しながら、ClawHammer対応チップセット「Crush K8」を搭載したリファレンスマザーボードを公開した。

 会場ではこのほか、マザーボードベンダ各社からnForce2搭載マザーボードが多数展示された。

会場で公開されたCrush K8搭載リファレンスマザー MSIのnForce2搭載マザー「MS6570」

FICのnForce2搭載マザー。Promise TechnologyのシリアルATAチップを搭載する LeadtekのnForce2搭載マザー「WinFast K7NCR18G」

□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.nvidia.com/view.asp?IO=IO_20020715_4484
□関連記事
【7月16日】NVIDIA、GeForce4 MXコアを内蔵したnForce2を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0716/nvidia.htm

(2002年7月18日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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