Macworld Conference & Expo/New York 2002:アップルブース速報
Apple Computerブースにあふれる17インチ液晶iMacと“Jaguar”
7月17日(現地時間) 会場:Jacob K. Javits Convention Center,New York ●iMacの展示機はすべて17インチワイド液晶搭載モデル
展示の主役は17インチ液晶iMacと、すべての展示機にインストールされたMac OS X 10.2 “Jaguar”。来場者は基調講演でアナウンスされたJaguarの新機能や、「iSync」、「iCal」、「iChat」、「Address Book」などのアプリケーションを自由に試すことができる。また、展示テーブルはDigital Hubに関するテーマをそれぞれ持つ形となっており、例えばiMovieのテーブルにはDVカメラ、iTunesのテーブルにはiPodが用意されている。そして今回アナウンスされたiSyncのテーブルには、ソニーエリクソンの携帯が用意され、Bluetoothを使ったアドレスの転送などを実際に試せるようになっている。 WWDCで開発者向けにはPreview版が配布されているMac OS X 10.2 “Jaguar”だが、一般公開と、実際に操作が可能な展示は初めてとあって、来場者の多くは“Jaguar”の新機能などを体験するのを第一目的としているようだ。 17インチ液晶iMacは、遠目にみると15インチモデルとの差異は感じにくいかも知れないが、間近で操作してみるとディスプレイのワイド感と、1,440×900ドットという画面の広さを実感できる。15インチモデルの1,024×768ドットでは、Mac OS Xの利用にやや閉塞感を感じることもあったが、それは解消されるだろう。先日マイナーチェンジが施されたPowerBook G4でも、パネルサイズはそのままに高密度化した液晶を採用したように、96dpiが標準のMac OS Xにあった製品仕様への移行が進んでいるということだろう。 液晶のサイズこそ17インチとなったが、それを除けば本体仕様や外観に大きな変更点はない。本体内での変更は、リリースにもあるようにビデオチップにGeForce4 MXを採用したことと内蔵ハードディスクの容量が80GBとなったことで、液晶部分を除けば外観上の変更点はほとんどない。唯一気が付くのは、これまで伝統的にApple Garamondというフォントでプリントされていた製品名が、eMacで採用されたMyriad系のフォントへと変更されている点だ。今回モデルチェンジされたiPodも、同様のフォントに変わっているので、この変更は今後全製品ラインに及ぶ可能性がある。 現在出されている米国内のリリースでは、インストールされているMac OS Xのバージョンが10.2と記載されている。しかし、基調講演でジョブズCEOがアナウンスしたように、10.2のリリース日は8月24日である。8月第一週と思われるiMacの発売ではどうなるか製品説明に配置されていたスタッフに確認したところ、当初は10.1で出荷し、Up-to-Dateプログラムで10.2が提供されるという。この点の真偽については、明日行なわれる予定のプロダクトマネージャとのブリーフィングで再確認し、続報をお伝えする予定である。
●iPodのホイールはタッチパッドに
iPodに関するもっとも大きな話題はWindows対応の製品がラインナップされたことだが、ここはMacworld。Windowsでのデモンストレーションは行なわれていない。
ブース全体の展示機は17インチiMacが9割余りを占めるが、 eMac、iBook、PowerMac G4、PowerBook G4も数台ずつ展示されてデモを行なっている。また、ブース内の3カ所でラックに収められたXserveも稼働しており来場者の注目を集めていた。
□Macworld Conference & Expoのホームページ(英文) (2002年7月18日) [Reported by 矢作 晃] | I |
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