第3回DVD+RWアジアパシフィックセミナー開催
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7月10日開催
DVD+RWアライアンスは10日、DVD+RWに関するセミナー「第3回DVD+RWアジアパシフィックセミナー」において、報道関係者を対象としたプレスセミナーを開催した。セミナーでは主にDVD+RWへのMt.Rainierの採用や、DVD+Rのマルチセッション対応、DVD+VRについての解説が行なわれた。
DVD+VRの解説にあたった日本フィリップスの藤本健文氏 |
Mt.RainierはCD-RW用の欠陥管理システムで、DVD+RWではDVD+MRWとして採用される。ドライブ側での欠陥管理や2KB単位でのデータのやり取り、バックグラウンドフォーマットを可能にするもので、あらかじめフォーマットすることなく、メディアへ直接書き込みが可能になるなど、使い勝手が大きく向上するという。
DVD+MRWメディアは、対応するドライバを使うことで従来のDVD-ROMドライブでの読み出しができる。Mt.Rainierを採用することで、よりフロッピーディスクライクな使い方ができるようになるという。
DVD+Rのマルチセッション対応については、基本的にCD-Rのマルチセッションと同様のもので、既存のDVD+RWドライブでも対応ドライバにより利用可能という。
また、本日リコーが対応を表明したDVD+VRフォーマットについては、DVD-Videoとの互換性があるため、ユーザーが編集したデータを民生機で再生できる点をアピール。事前にフォーマットせずにメディアを利用できることなど、VHSビデオデッキでは当たり前のことをDVD+RWでも実現できるようになったという。
今後のDVD+RW機器の市場については、現在DVD+RW機器は700万台ほど出荷されているが、2004年には3,000万台ほどになるという見通しを明らかにした。また、2004年には市場の8割ほどがPCベースのシステムになるとし、コンシュマー市場よりも大幅にシェアを伸ばす見込みという。
会場ではこのほか、協賛各社によるDVD+RWドライブやオーサリングソフトなどのデモなどが実施された。その中でヤマハは内蔵型DVD+RWドライブを展示した。DVD-R/RWへの記録は2.4倍速で、CAV、PCAV記録に対応する。発売時期や発売地域については未定という。
DVD+MRWの互換性。ドライバの対応によって既存のドライブでも読み取りが可能 | 2004年にはPC市場でのシェアが増大するという | ヤマハが展示したDVD+RWドライブのプロトタイプ。発売時期などは不明 |
□DVD+RWアライアンスのホームページ(英文)
http://www.dvdrw.com/
□関連記事
【7月10日】リコー、+RW/+Rドライブ「MP5125A」がDVD+VRフォーマットに対応
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0710/ricoh.htm
【キーワード】Mt.Rainier(Mount Rainier)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0214/key197.htm#RAINER
(2002年7月10日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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