7月4日発表

　三洋電機株式会社は、IEEE 802.11bとモバイルIPに対応し、撮影した画像を無線LANで送信できるデジタルカメラを開発した。実機は7月5日まで幕張メッセで開催中の「NETWORLD+INTEROP 2002 TOKYO」で展示されている。なお、今回の展示は試作機の技術発表であり、製品化は未定。

　試作機は同社製のデジタルカメラ「DSC-SX560」(有効約140万画素CCD)のファームウェアを変更し、CFスロットに市販のIEEE 802.11b対応無線LANカードを装着したもの。CFスロットがふさがっていて使えないこと以外は、同機に準じたスペック、機能となる。

NETWORLD+INTEROPで展示された実機	市販のCFカードが下部のスロットにささっているのが見える
説明パネル	撮影した画像はサーバーに転送して保存する

　1,360×1,024/1,024×768/640×480ピクセルの静止画撮影、および640×480/320×240/160×120ピクセルの動画撮影に対応しており、すべての形式の画像を送信できる。無線LANの圏外では内蔵メモリに画像を記録し、圏内で送信する。同機により、撮影した画像をインターネット上のサーバーに送信して保存、プリント発注、公開するなどの用途が実現可能としている。

　なお、同機はRFC2002準拠のモバイルIPを実装、複数の公衆無線LAN(ホットスポット)サービスのエリアをまたがって移動していても、接続が途切れないようになっている。また、公衆無線LANサービス業者であるモバイルインターネットサービス株式会社の協力により、MBA(モバイルブロードバンド協会)標準仕様対応の認証・暗号化技術も導入されている。

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□モバイルインターネットサービスのホームページ
http://www.miserv.net/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0207news-j/0704-2.html
□関連記事
【2000年9月20日】三洋、連写機能を強化した150万画素デジカメ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000920/sanyo.htm

(2002年7月4日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]