NVIDIA、グラフィック言語「Cg(C for graphics)」を公開
~GPUの機能に最適化されたコードをコンパイル可能

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6月13日(現地時間) 発表



 NVIDIAは13日(現地時間)、グラフィック言語「Cg(C for graphics)」、およびそのコンパイラなどを含むツールキット「Cg Toolkit Beta 1.0」を公開した。同ツールキットは14日現在、同社ホームページからダウンロード可能となっている。

 Cgは同社がMicrosoftと共同で開発したC言語ライクな3Dグラフィック用言語。従来、GPUの機能を生かしたプログラムを行なうには、アセンブリ言語によるハンドコーディングが必要であったが、Cgを利用することでピクセルシェーダーや頂点シェーダーなど、同社製のGPUの機能を活用し、かつ最適化されたコードを短時間でより効率的に生成可能になるという。

 コンパイラはクロスプラットフォーム対応で、Windows(DirectX 8/9、OpenGL)、Linux(OpenGL)、Mac OS X(OpenGL)、Xbox(DirectX 8および頂点/ピクセルシェーダー)に対応する。

 Cgは上位/下位互換性を持ち、一度プログラムすれば、古いGPUでも将来のGPUでもランタイム側で自動的に最適化されるようになっている。

 公開されたツールキットには「Cg Compiler Public Beta 1.0」、「Cg Standard Library 1.0」、「Cg Runtime Libraries」、「Cg Browser 4.0」などが含まれる。

 Cgには、Blizzard Entertainment、Electronic Arts、NAMCO、Sega-AM2、Sony Online Entertainmentなど数多くのデベロッパーが賛同の意を表明しており、3D Studio Max、SOFTIMAGE、LightWave 3Dといったメジャーな3D CGソフトが対応を予定している。

ツールキットに含まれるサンプルシェーダー。左は頂点シェーダー(procedural terrain)、右はピクセルシェーダー(bump reflection mapping)のもの

□NVIDIAのホームページ
http://www.nvidia.com/
□ニュースリリース
http://www.nvidia.com/view.asp?IO=IO_20020612_6724
http://www.nvidia.com/view.asp?IO=IO_20020612_6650
http://www.nvidia.com/view.asp?IO=IO_20020612_7133
□Cgのホームページ
http://developer.nvidia.com/Cg/
□Cg Toolkitダウンロードページ
http://developer.nvidia.com/view.asp?IO=cg_toolkit

(2002年6月14日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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