COMPUTEX TAIPEI 2002:やじうま編レポート仁義なき? AMD vs Intelのキャンペーン合戦
会期:6月3日~7日 会場:Taipei International Convention Center(TICC) 以前のCOMPUTEX TAIPEIは5日間の日程のうち4日間はバイヤー向け、最終日のみが一般公開となっていたのだが、数年前から初日から一般公開日となり、純粋なバイヤー向けイベントから一般ユーザーも対象にしたイベントに様変わりしている。各ベンダーとも工夫を凝らした宣伝活動を行なっており、日本のイベントに似ているようで、そうでないところもあったりして注意してみていると非常におもしろい。 ■「ハンマー(Hammer)でIntelに鉄槌を下す!」はずだったのに? TWTCのホール2の近くにあるファッションビル「NewYork NewYork」ではAlbatronなどによる展示が行なわれているのだが、このビルの周囲は駐車場で周りからはひときわ目立つビルとなっている。そのため、各ベンダーが広告を打つにはうってつけの場所であり、多くの広告が掲げられている。ちなみに、去年はビル全体にIntelのPentium 4の広告が掲示されており、ビルがオレンジ色になっていた。 今年もそうなるのかと思いきや、不思議なことに今年は広告はあまりなかった。その代わりに、ビルの屋上に、緑色のアドバルーンが…… と思ってよく見ると、それはAMDのロゴが入った緑色のハンマーだったのだ。口が悪い某日本人メディアは「あれは、きっとAMDが今年もIntelがNew York New YorkをPentium 4カラーにするとみて、屋上にハンマーを置く手にでたに違いない。それできっとそれを察知したIntelが広告を取りやめて……」などと言い出す始末。でも確かに、去年のPentium 4バージョンを覚えている人には、まるでAMDがハンマー(もちろんHammerとかけているのだろう)でPentium 4をたたき割っているシーンを連想したくなるのも事実。果たして真実は……。
■シェアを反映した? TICCにある垂れ幕の数 さて、もう1つシュールだったのが、広告の数。TICCの入ったメインホールには、天井から垂れ幕が16本つり下げられている。実はその垂れ幕、すべてIntelとAMDの広告なのだ。おもしろいのは、Intelの12本に対して、AMDは4本。シェアでいえば、Intelが75%で、AMDが25%となる。まるで、業界のシェアを反映したようなその数に、業界関係者の間では「きっとIntelとAMDの両方から申し込まれた主催者が、困ったあげく割り当てをCPUのシェアで決めたに違いない」という説がささやかれていた。
■「消費電力と一緒に露出度、派手さは上昇する」法則? 両社とも会場でも気合いの入った広告活動を行なっていた。Intelは抽選箱に名刺を入れると、抽選でPentium 4のリテールボックスが当たるというキャンペーンを行なっていた。この抽選会は各マザーボードベンダのブースを巡って行なわれ、抽選箱に名刺を入れた人はTWTCのホール1にあるIntelの出店でアイスクリームをもらえる券がもらえる。抽選に外れてもアイスはもらえるので、抽選会場れはあっという間に人だかりができていた。
問題? なのはその抽選を行なうキャンペーンガールのコスチュームだ。へそだし当たり前の大胆なコスチュームで、さらに胸には“Intel”のシールによるタトゥーがされているというものになっていた。昨年のややおとなしめ(それでも十分に露出度が高いが……)のものに比べて露出度、派手さが増している感じだ。
筆者は覚えていなかったのだが、ある関係者は「一昨年はもっと地味だった。きっとキャンギャルのコスチュームの露出度・派手さは、Intel CPUの消費電力に比例しているに違いない、暑いんだよ」という謎の新説? を提唱していた。 □COMPUTEX TAIPEI 2002のホームページ(英文) (2002年6月7日) [Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング] | I |
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