Intel、WillametteコアのCeleron 1.70GHzを正式発表
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Celeron 1.70GHz |
5月15日(現地時間) 発表
1,000個ロット時単価
Celeron 1.70GHz 83ドル
Celeron 1.40GHz 89ドル
米Intelは15日(現地時間)、Willametteコアを使用したCeleron 1.70GHzを正式に発表した。従来のCeleronはPentium IIIの流れを汲んだコアが使用されており、Pentium 4と同じアーキテクチャのWillametteコアをベースにした製品は初となる。1,000個ロット時の単価は83ドル。
Celeron 1.70GHz背面 |
WillametteはNetBurstマイクロアーキテクチャによる0.18μmプロセスのコアで、現在でも0.13μmプロセスのNorthwoodとともにPentium 4に使用されている。Celeron 1.70GHzの仕様は、478ピンのFC-PGA2パッケージ、FSB 400MHz、コア電圧1.75V、SSE2対応とWillametteベースのPentium 4と共通だが、L2キャッシュが256KBから128KBに小さくされている。TDPはWillametteコアで同クロックのPentium 4 1.70GHzと同じ63.5W。
従来のCeleronはSocket 370系のチップセットやマザーボードに対応していたが、今回のCeleron 1.70GHzは現行Pentium 4と同じSocket 478ベースのインフラに移行しているため、Socket 370用の製品は使用できない。とくにサブブランドなどはつけられておらず、クロック以外ではアーキテクチャの違いを判断することはできないので、自作PCユーザーなどは注意が必要だ。また、CPU IDなどがPentium 4と異なるため従来の製品でもファームウェアアップデートなどが必要と思われる。
なお、併せて従来と同様のTualatin-256kコアによるCeleron 1.40GHzも発表された。1,000個ロット時の単価は89ドル。Socket 370対応で、0.13μmプロセス、FSB 100MHz、L2キャッシュ256KB、コア電圧は1.5V、TDPは34.8W。
異例なことに、Celeron 1.40GHzの価格は、Celeron 1.70GHzよりも高く設定されている。コアアーキテクチャが異なる製品とはいえ、この価格設定は、同一の製品シリーズであればクロックが高いほど高価というIntelの不文律を破るものであり、NetBurstアーキテクチャの普及を図りたいというIntelの強い意向が感じられる。
16日付けでインテル株式会社からも発表された。1,000個ロット時の単価は1.70GHzが11,080円、1.40GHzが11,880円。
□Intelのホームページ(英文)
http://www.intel.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20020515comp.htm
□ニュースリリース(和文)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2002/020516.htm
□製品情報(英文)
http://www.intel.com/home/desktop/celeron/index.htm
□Celeron 1.70GHz データシート(英文)
http://developer.intel.com/design/celeron/datashts/290748.htm
□Celeron 1.40GHz データシート(英文)
http://developer.intel.com/design/celeron/datashts/298596.htm
(2002年5月16日)
[Reported by date@impress.co.jp]
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