ソニー、ロボットアーキテクチャ「OPEN-R」の仕様を公開、SDKを無償提供
5月7日 発表 連絡先:AIBOインフォデスク ソニー株式会社は7日、エンターテイメントロボットの「AIBO」用アーキテクチャ「OPEN-R」のソフトウェア仕様を6月3日午前10時より同社ホームページで公開、同時にソフトウェア開発キット「OPEN-R SDK」の無償提供を開始すると発表した。 OPEN-Rはエンターテイメントロボット用に同社が提案したアーキテクチャ。ソフトウェアモジュールを変更することによって行動や反応を容易に変更したり、ロボットのハードウェアモジュールを交換することで機能や形態を変えることができる。 今回公開されるOPEN-Rソフトウェア仕様は、AIBOの関節部の制御、各種センサー情報やカメラ画像の取得、無線LANによる通信など、AIBOの基本的な動作を制御するAPIを規定したもの。 OPEN-R SDKは、パソコン上でAIBOの動作プログラムを作成できる開発キット。OPEN-Rソフトウェア仕様書、APIライブラリファイル、サンプルプログラムのソースコードなどが含まれる。プログラム言語はC++で、GNU開発ツールなどを利用してプログラムを作成できる。 同SDKをもとにして開発された成果物については、非営利目的で自由に配布することが可能となっている(営利目的での配布には、別途契約等が必要)。 開発に必要なPC環境は、CPU Pentium 233MHz~、メモリ64MB~、HDD 200MB~、Windows 2000/XP、メモリースティックリーダー/ライター、IEEE 802.11b準拠の無線LANカード/アクセスポイント。対応するAIBOは「ERS-200シリーズ」のみとなっている。 同社では、AIBOのハードウェアをプラットフォームとして、ロボット技術や人工知能に関する研究や教育が促進されることを期待するとともに、同Webサイトにロボット研究に関する意見交換の場を提供し、パーソナルロボット産業の育成を目指す、としている。 □ソニーのホームページ (2002年5月7日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp] | I |
|