Hynix、Micronとの合併交渉を打ち切り4月30日(現地時間)発表 韓国Hynix Semiconductorは30日(現地時間)、米Micron Technologyとの合併交渉を打ち切ることを発表した。両社は19日にHynixのメモリ事業をMicronが買収するとの覚書(MOU:Memorandum of Understanding)に署名したばかりだった。 Hynixのリリースによると、同社の取締役会にてMOUを査読したところ、同提案を受け入れないとの結論に至ったという。Micronもその決定を受け取り、両社の交渉は打ち切られた。 Hynixでは、合併後の再建計画はあまりに多くの問題を抱えていたと結論している。MOUの内容は、Hynixのメモリ事業のみをMicronが同社株約1億860株で購入し、その見返りとしてMicronは約2億ドルをHynixに投資するというものだった。しかし、Hynixでは、Micronによって支払われる株式が過大に見積もられており、また、割り当てられる負債が、Hynixのメモリ事業売却後の存続会社に不公平になっているなどの要因を挙げ、今回の結論に至ったとしている。 Hynixは、リリース中で「半導体業界が反転の兆しを見せており、われわれの技術力、市場競争力も改善されたと考えている。それゆえ、Hynixは完全に独立して運営していけると結論した。現在の状況や様々な解決策の中では、メモリ事業の売却は確かに大きな選択肢だ。しかし、株主や雇用者、債権者を考えるとその実行は最善ではない。Hynixが独立して運営を継続するよりも、これらの再建策を受け入れることによって、より不確定な要素が増える」とし、独立して運営していく方針を明らかにしている。 □Hynix Semiconductorのホームページ(英文) (2002年4月30日) [Reported by usuda@impress.co.jp] | I |
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