台湾半導体メーカーが「地震の影響は軽微」と発表4月1日(現地時間) TSMCやUMCなどの台湾大手半導体メーカーは、3月31日の大地震の影響についてコメントを発表した。ともに、地震の影響は軽微だったとしている。 TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)では、地震の直後に設備への電源や水などの供給を正常に停止。設備点検の後に、徐々に通常生産に戻っているという。TSMCのRick Tsai社長は「地震による電源への影響はない。Fabを調査したところ、最小限の調整と修復が必要だが、全てのFabで徐々に通常生産に戻っている。今回の地震による影響は、概算で1日半分のウエハ生産の損失となり、2002年第2四半期の業績に及ぼす影響は少ない」と述べている。 また、UMC(United Microelectronics Corporation)でも設備に与える影響は小さく、復旧に向けて全力で取り込んでいるとしている。Robert Tsao Chairmanは「'99年9月21日の大地震以来、UMCでは自然災害や人為的な損失を避けるためにさまざまな取り組みを行なってきた。今回の地震では、前回に比べて損害を最小限に抑えられた」と述べている。また、4月2日には、ほぼ震災前と同等の生産が行なえるまで回復したという。 '99年の台湾大地震の際には、メモリや部材価格の高騰などパソコン市場に大きな影響を及ぼしたが、今回の地震による市場への影響は、それほど大きくなさそうだ。 □TSMCのホームページ(英文) (2002年4月2日) [Reported by usuda@impress.co.jp] | I |
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