「ROBODEX2002」プレスプレビューレポート
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主催:ROBODEX実行委員会
人間共存型ロボットの博覧会「ROBODEX2002」が28~31日の3日間、パシフィコ横浜で開催される。入場料は一般1,000円、小中学生500円、小学生未満は無料。
2000年の「ROBODEX2000」に続き2回目となる今回は、前回を上回る27以上の企業・団体・大学や個人が出展する。前回注目を集めたホンダ、ソニーのヒューマノイド型ロボットのほか、警備ロボットをはじめとする実用ロボット、AIBOをはじめとする玩具系の出展が増えた。また、海外からの出展も注目される。
開幕に先立つ27日17:00より、報道陣向けにプレスプレビューが行なわれた。ここではその模様をレポートする。
●ソニーはSDR-4XとAIBOの豪華競演
ソニーはDREAM THEATERの向かい側にもブースを出展、こちらでは「ヒーリング・クリーチャー」と呼ばれる自律球体ロボット「Q.taro」の実演を見ることができる。
DREAM THEATERでSDR-4XとAIBOが一緒に踊る | AIBOシリーズが勢揃い | 球体ロボットのQ.taro |
●NY帰りのASIMOがステージに
2機のASIMOが競演 |
司会の2人(?) | 階段の上に立つ、NY帰りのASIMO | 近未来の“ASIMOがいる生活”をCGで描き、スクリーン上で見せてくれる |
●オールスターキャストのROBODEXパレード
メインステージとなる「メガステージ」では、出展されたロボットたちが実際に、1日数回、交代で競演、または単独で出演し、デモを繰り広げる。
中でももっとも豪華なのが、「ROBODEXパレード」と名づけられたデモ。ASIMO、SDR-4Xのほか、綜合警備保障「ガードロボC4」、メディア情報科学研究所「ロボビーII/III」、テムザック「Tmsuk04」などのヒューマノイドロボットが一挙に出演する。ROBODEXパレードは連日10:30、14:30のみの開催(29日と30日は18:00にも開催)のため混雑が予想される。多人数が座れるスタンドが設置されているので、最上段からでも楽しめるようにオペラグラス持参で出かけたい。
会場にはこのほか「スタジオ」というステージもあり、こちらでもロボットショーやトークショー、鉄腕アトム第1話の上映などのイベントが行われる予定。これらのイベントのスケジュールはROBODEX2002のホームページで参照できる。
SDR-4XとAIBOの軍団 | 入場するロボビーII | 出演ロボットが勢ぞろい。ROBODEXパレードに登場するASIMOは赤。プレスプレビューではROBODEX2002オフィシャルアドバイザーの田中麗奈さん(写真中央)も登場。麗奈さんが抱いているのは産業技術総合研究所のアザラシ型メンタルコミットロボ「パロ」 |
●イギリスから来たロボットと、発売直前の警備ロボ
日本のお家芸と思われがちなヒューマノイドロボットだが、今回はイギリスからShadow Robot Companyが出展。同社の「The Shadow Biped」は、カエデの木でできた骨格、空気で動作する人工筋肉といったユニークなメカニズムで異彩を放つ。
またASIMOや玩具を除けば研究開発中のロボットばかりが目に入る会場だが、綜合警備保障では3月から浜松科学館で稼動しているガイドロボット「グリ夢ちゃん」や、4月1日から販売される警備ロボ「ガードロボC4」などを展示している。
Shadow Robot Company「The Shadow Biped」。ブースではひっきりなしに圧縮空気の音が | 発売直前のガードロボC4。奥はグリ夢ちゃん |
●出渕ロボ、Posyなども出展
9月に出渕デザインでお化粧してもらう予定の製造科学技術センター「HRP-2P」は、自ブース前でデモを行なう。もちろん出渕氏によるデザイン画も展示される。
そのほか、三洋/テムザックの「T7S TYPE2」や、富士通オートメーション「HOAP-1」、フラワー・ロボティクス「Posy」、科学技術振興事業団「morph」など、話題のロボットが多数出展される。
三洋/テムザック「T7S TYPE2」 | フラワー・ロボティクス「Posy」 | 富士通オートメーション「HOAP-1」 |
科学技術振興事業団「morph」 | 製造科学技術センターブースの入り口には出渕デザイン画が | 奈良先端科学技術大学院大学の受付ロボット「ASKA」 |
【お詫びと訂正】初出時に「ASKA」を「テムザックの受付ロボット」としておりましたが、「奈良先端科学技術大学」の誤りでした。ご迷惑をおかけした関係者の皆様にお詫びするとともに訂正させていただきます。
●百花繚乱の大学製ロボット
大学からの出展が多いのも今回の特徴。惑星探査ロボットや地雷探査ロボットのほか、表情を作るロボット、ロボット操作用インターフェイスなどの出展もある。
また個人による出展も2つある。1つは玩具化が決まっている「マグダン」。もう1つはロボット格闘技大会「ROBO ONE」で3位入賞した佐藤ロボット研究所。この2つは1つのブースに同居している。ロボット製作談義に花を咲かせるのも可能かもしれない。
東京工業大学の惑星探査ロボット。各タイヤはボディから離れて単体でロボットとして動作できる | 早稲田大学の視覚・聴覚・嗅覚・触覚と表情を備えたロボット |
発売が決まっている「マグダン」と製作者の高橋智隆氏 | ROBO ONE 3位の「毘夷零号機」と製作者の佐藤豊氏 |
□ROBODEX2002のホームページ
http://www.robodex.org/
□関連記事
ロボット関連記事リンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/link/robo02_i.htm
【2000年11月28日】ROBODEX2000レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/link/robo00_i.htm
(2002年3月27日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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