ブリヂストン、液晶に代わるディスプレイ用新素材を開発
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3月20日発表
株式会社ブリヂストンは20日、反射型液晶に代わるディスプレイ用表示材料の開発に成功したと発表した。
同社がナノテクノロジーを駆使して完成させたというこの素材は、粒子と液体の中間的特性を兼ね備えた“新規状態物質”としており、“電子粉流体(仮称)”と名付けられている。電子粉流体は、浮遊状態に匹敵する高流動性をもっており、電気に敏感に反応する性質をもつという。
これらの特性から、数百μsecの高応答速度や、広い視野角、45%以上の反射率をもつ反射型のディスプレイを実現できるという。また、表示画面はメモリ性をもち、電源をオフにしても表示した画面が維持されるため、静止画表示時の消費電力を軽減できる。構造も単純で、極薄化、サイズ拡張性にも優れるほか、単純マトリックス駆動が可能なため、複雑なTFT駆動も不要という。
2003年にモジュールを完成させる予定で、携帯電話やノートパソコン、PDAなどのほか、電子ペーパー市場への展開を目指す。
□ブリヂストンのホームページ
http://www2.bridgestone.co.jp/
□ニュースリリース
http://www2.bridgestone.co.jp/hq/product/diversified/idnews/020320.html
(2002年3月22日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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