日本アイ・ビー・エム株式会社は6日、同社の箱崎事業所内において、ブロードバンド・ワイヤレスLAN環境を完備したセミナールームを開設し、報道者向けに初公開した。

　日本アイ・ビー・エムでは、2月25日付けでブロードバンド回線を利用したビジネスコミュニケーションの新マーケティング戦略として「IBM BB Access」戦略を発表していた。その戦略に基づき、箱崎事業所内にブロードバンド/ワイヤレスLAN対応セミナールームなどを設置、公開したもの。3月より順次施設を開放し、各種テクニカル講座や技術セミナーなどが行なわれる予定。

AVルーム。主にセミナーやレセプションが行なわれる	イノベーションセンター。この部屋へはASIMOが案内してくれる	e-ビジネス ソフトウェアスタジオ

　各施設は、箱崎事業所内の1、7、8階に設置され、全館内で100MbpsのLANとワイヤレスLAN環境が完備されている。1階には主にセミナーやレセプションが行なわれる「AVルーム」、IBMの最新技術やソリューションを展示する「リバーサイド・プラザ」が設置されているほか、7階には「@server/ストレージスタジオ」、「イノベーション・センター」、8階には「e-ビジネス ソフトウェアスタジオ」、「カスタマー・サポート・センター」が設置され、各施設ごとに特徴のあるセミナーやデモが開催される。

　同社の大阪事業所や名古屋事業所など、遠隔地にある施設とも高速回線で接続され、ビデオチャットをはじめとする、双方向のコミュニケーションが可能になっている。これにより、各地のセミナーに参加したり、専門家によるアドバイスを直接受けることも可能になるという。

　また、7階のイノベーション・センターには、ホンダ技研工業の2足歩行ロボット「ASIMO」が常駐し、来場者の案内を行なうほか、握手や記念撮影もできる。

1階の展示スペースには歴代ThinkPadも展示された。写真は初代ThinkPadに相当するPS/55note。CPUはIBM486SLC 25MHzを搭載	キヤノンのマイクロBJプリンタを内蔵したThinkPad 550BJ	A6ファイルサイズの手のひらサイズPCとして話題をよんだPalm Top PC 110。CPUはSLエンハンスドi486-SX 33MHzを搭載

会場で初公開されたWatchPad 1.5用のクレードル。内蔵乾電池によりWatchPadへの充電ができるほか、シリアルポートを搭載し、PCとのデータ転送も可能	イノベーションセンターで接客するASIMO。ViaVoiceを応用した音声認識機能により、簡単なデモを行なった 【動画1】来場者に記念品を渡す 約4.5MB MPEG 【動画2】命令に反応して両手を上げる 約700KB MPEG

□日本IBMのホームページ
http://www.ibm.com/jp/
□ニュースリリース (IBM BB Access)
http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2002/02252

(2002年3月6日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]