Mobile Intel Pentium 4-M(左)とIntel 845MP(右の2チップ)

3月4日(現地時間) 発表

　米Intelは4日(現地時間)、初のノートPC用Pentium 4プロセッサ「Mobile Intel Pentium 4-M」1.7/1.6GHz版を発表した。1,000個ロット時のOEM価格は、1.7GHz版が508ドル、1.6GHz版が401ドル。5日付けでインテル株式会社からも価格が発表されており、1,000個ロット時単価は、1.7GHzが68,480円、1.6Ghzが54,060円。

　Pentium 4-Mは、デスクトップ向けのPentium 4と同様にNetBurstマイクロアーキテクチャを採用しており、0.13μmルールプロセスで製造される。5,500万個のトランジスタを集積しており、オンダイの2次キャッシュは512KB。FSBは400MHz。

　モバイル向けに、拡張版SpeedStep、Deep Sleep/Deeper Sleepなどの省電力機能を備える。1.7 GHz版は、最大パフォーマンスモードでは1.3Vで動作し、バッテリオプティマイズモードでは、1.2 GHz/1.2Vで動作する。各種の省電力機能により、平均消費電力は2W以下としている。パッケージはMicro FCPGA。

　Pentium 4-M用のチップセットIntel 845MPも用意される。デスクトップ用のIntel 845同様にハブアーキテクチャを採用する。1,000個ロット時のOEM価格は43ドルで、インテル株式会社が発表した国内向けの単価は5,800円。

　メモリコントローラハブは、DDR 266に対応し、最大1GBのメモリをサポートする。グラフィックスコアは内蔵しておらず、インターフェイスはAGP 4X。

　I/Oコントローラハブは、100Base-TX、6つのUSB、Ultra ATA/100などのインターフェイスを備える。低消費電力機能はACPI 2.0などに対応している。パッケージはFCBGA。

　なお、すでに東芝からPentium 4-M搭載のノートPC「DynaBook G4/U17PME」が発表されているのをはじめ各社から搭載機種が発表される見込み。

Pentium 4-M	Intel 845MP

□Intelのホームページ(英文)
http://www.intel.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20020304comp.htm
□ニュースリリース(和文)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2002/020305.htm
□Pentium 4-M製品情報(英文)
http://developer.intel.com/design/mobile/pentium4p-m/p4p-m.htm
□Intel 845MP製品情報(英文)
http://developer.intel.com/design/chipsets/mobile/845mp.htm
□関連記事
【3月4日】東芝、モバイルPentium 4-M 1.7GHz搭載のノートPC
～Intel 845MPとGeForce4 440GOを搭載
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0304/toshiba.htm

(2002年3月5日)

[Reported by date@impress.co.jp]