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松下、新Let'snoteシリーズ発表会を開催
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AVC ITプロダクツ事業部長 山田喜彦氏 |
1月23日発表
松下電器産業株式会社は23日、同社のノートPCを始めとする新製品発表会を開催した。Let'snoteシリーズ新製品については既報の通りだが、会場ではそのほかにも何点かの新製品や参考出品の製品が展示された。また、発表会では同社の新事業部設立に関する説明も行なわれた。
今回新設される「ITプロダクツ事業部」は、従来、同社のAVCネットワーク事業グループ内に設置されていた「パーソナルコンピュータ事業部」、「PCCビジネスユニット」、「インタラクティブメディア事業部」の3つを統合したもの。PC事業だけでなくITインターネット端末やブロードバンド端末など、非PC系事業(ノンPC事業)にむけた製品開発を強化することを目的とし、2月1日より設立される。
発表会冒頭では、ITプロダクツ事業部長 山田喜彦氏が挨拶。「ITプロダクツ事業部では、Let'snoteシリーズや人(ヒト)シリーズを初めとした個人向け及び企業向けPC事業のほか、ブロードバンド端末やインターネットアプライアンス関連の製品などノンPC事業を一本化する」と語った。
また、「日本国内でも急速なインターネット人口の増加が見られ、普及率は現在の約55%から2005年には約80%前後になると思われる。これまではPCでインターネットを利用するのが当たり前であったが、パソコン以外の端末でインターネットを利用するケースも増えていく。そのため、ノンPC環境においてインターネットを利用するための端末を開発していく必要がある」とし、IT関連事業の重要性について説明した。
発表会では、同社のWeb販売戦略の強化策についても触れられた。「従来、パソコンを製品化するためには、マスプロダクションとして同じものを大量に作るというのが中心であった。しかし、ユーザーのニーズは多様化しており、個別に対応できる販売方法が必要になってきた」、「現在、PCの生産ラインはセル方式の生産に切り換えており、ユーザー1人1人のニーズにあった製品を提供することも可能になっている。たとえば、今回のLet'snoteでは、無線LANモジュールの取り付け、本体パーツのカラー変更やネームプレートへの氏名の記入をはじめ、メモリの増設などにも対応することが可能になった」とし、今後、こうしたオンライン販売にも注力していく姿勢を明らかにした。
質疑応答では、「PanaSenceでのカスタマイズPCの販売はいつ頃から開始するのか?」という質問を受けたが、「現在のところ正確な日時は決定していない。3月中旬以降をメドに考えている」と説明した。
○会場で展示された新製品・参考出品
参考出品のブロードバンドTVチューナ。HDDレコーダを内蔵し、常時接続回線での使用が前提とされる。会場では携帯電話から録画予約を設定するデモが行なわれた。発売時期や価格などは未定 |
□松下電器のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/
□ニュースリリース(ITプロダクツ事業部を新設)
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020123-2/jn020123-2.html
□ニュースリリース(TOUGHBOOK)
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020123-4/jn020123-4.html
□ニュースリリース(Panacom LC/W)
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020123-3/jn020123-3.html
(2002年1月23日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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