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Macworld Conference&Expo /San Francisco 2002 直前レポート
異例づくめのMacworldがサンフランシスコで明日開幕 |
会場:San Francisco Moscone Center
会期:1月7日~11日(現地時間)
年初恒例となるサンフランシスコでのMacworld Conference&Expoが、7日(現地時間)から開幕する。昨年末に報じたとおり、米Apple Computerは当初8日に予定されていた同社CEOスティーブ・ジョブズ氏による基調講演を一日繰り上げ、7日に実施する。例年なら基調講演の進行にあわせて展示会場もオープンしていたが、今回は7日に基調講演のみを開催。展示会場の一般来場者向けオープンは当初予定どおりの8日という例年とは異なるスケジュールで進行する。
2000年に幕張メッセで開催されたMacworld/Tokyoのように、同社からの要望で会期が当初予定から一日前倒しされ会期が伸びた例もあり、これが特にレアな事例というわけではない。しかし、今回はほぼ同日程で開催される家電の総合展「2002 International CES」を意識し、Appleがそれに先んじて話題をさらおうとしているという見方も少なくない。そうした考えの背景には、今回何らかの画期的な新製品が発表されるはず、という予測があるわけだ。
異例といえば、米Apple Computer自身の動向も異例だ。これまで、Macworldをはじめとする各種イベントの前は噂系サイトの掲載内容に神経をとがらせ、厳しい情報統制を敷き、黙して語らずというか必要以上に寡黙になる傾向が顕著だった。しかし今回は同社自らが、ホームページで刺激的なコピーを次々と掲載。Macworld開催に向けたカウントダウンを行なって、新製品を意識させユーザーを煽っている。ここに開催7日前からスタートしたこれらのコピーを、Pierre Fujiki氏の協力による日本語訳を加えて掲載しておこう。
7 days to Macworld San Francisco.
This one is big. Even by our standard.
マックワールド・サンフランシスコまであと7日。
今回は大きい。我々の標準に照らしても。
6 days to Macworld San Francisco.
Count the days. Count the minutes.
Count on being blown away.
マックワールド・サンフランシスコまであと6日。
日を勘定し、分を勘定する。
ブッ飛ばされるのを勘定に入れておく。
5 days to Macworld San Francisco.
Beyond the rumor sites. Way beyond.
マックワールド・サンフランシスコまであと5日。
噂サイトを超えている。遥かに超えている。
4 days to Macworld San Francisco.
It's like a backstage pass to the future.
マックワールド・サンフランシスコまであと4日。
それは未来への関係者専用パス。
3 days to Macworld San Francisco.
To go where no PC has gone before.
マックワールド・サンフランシスコまであと3日。
PCがまだ辿り着いていない場所に行く。
2 days to Macworld San Francisco.
Full speed ahead: Lust Factor Ten.
マックワールド・サンフランシスコまであと3日
フルスピードで先へ:欲しい度10。
1 day to Macworld San Francisco.
Just one more sleepless night.
マックワールド・サンフランシスコまであと1日。
眠れない夜はあと1日だけ。
日本語訳協力 Pierre Fujiki
フレーズそのものはStarTrekをはじめとする馴染みのあるフレーズのパロディで、米国在住者や一部のマニアにはそれだけでニヤリとさせられるものだが、それにしても「噂サイトを遙かにこえて……」だの、「PCがまだ辿り着いていない場所……」だのと煽ること煽るこという感じだ。そして最後の「眠れない夜」は、日本のユーザーにとって半ば現実となる。なにしろその基調講演は、日本時間では8日午前2時からWebcast( http://stream.apple.akadns.net/ )されるのだ。
こうした異例の盛り上がりのなか、会場となるモスコーニ・センターの準備は淡々と進んでいる。基調講演日と展示会場のオープン日がずれたこともあって、開幕前日とはいえ事前登録に来る来場者やブースの設営などもまだノンビリムードという印象が強い。それでも、開幕前日お馴染みの「隠された垂れ幕」は、準備万端整っているようで、明日のお披露目を待つばかりとなっている。
こうした状況を総合的に判断すれば、明日の基調講演でジョブズ氏によって何らかの新製品が公開されることは確実だろう。ただ、それがかねてから噂の液晶モニタを搭載するiMacなのか、それともそれ以外の「何か」なのかは蓋をあけてみなければ分からないのだ……。
PC Watchは、基調講演や新製品をはじめとする会場レポートを、現地から連日お伝えする。
□Macworld Conference&Expoのページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□米Apple Computerのページ(英文)
http://www.apple.com/
□基調講演のWebcast(日本時間8日午前2時開始予定)
http://stream.apple.akadns.net/
(2002年1月7日)
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