レビュー
Windows 10マシンが無線ディスプレイになる「接続」アプリを試してみた
~Insider Previewの新機能
(2016/4/7 18:12)
米国時間の6日付けで、Windows 10 InsiderのFast Ring向けに公開された「Build 14316」には、Windows 10 PCをMiracastのレシーバ、つまり無線外部ディスプレイに変身させる「接続」アプリが追加された。まだ、プレビュー版なので、その仕様や性能は変更になる可能性もあるが、ひとまず試してみた。
まず、Windows UpdateでBuild 14316に更新する。これでOSの更新とともに「接続」アプリが追加される。この接続アプリは、Miracastのレシーバとなるアプリで、ディスプレイとして使いたいPCで起動する。一方、送信するホスト側のPCはInsider Previewを適用する必要はないし、おそらくMiracast対応であればWindows以外のデバイスからも送信できるはずだ。
ホストがWindows 10の場合は、アクションセンターで「接続」をクリックする。これで、待ち受けしているPC名が見えるはずなので、そのアイコンをクリックする。これだけで、レシーバ側のPCが無線外部ディスプレイに早変わりする。
基本的にレシーバ側は接続中は、タダのディスプレイとなるのでキーボードやマウスの操作はできなくなるが、ホスト側で設定を変更すれば、レシーバ側のキーボード・マウスをホストの操作に使える。ホスト側でディスプレイを切断すれば、レシーバ側は開放され、また単体PCとして使えるようになる。なお、接続アプリはウインドウ状態でも利用可能で、この場合は接続アプリを非アクティブにすれば、レシーバ側のPCも操作できる。
ただし、通常の有線ディスプレイの完全な代替となるわけではない点は注意が必要だ。というのも、ある程度の遅延と、圧縮による画質の低下があるからだ。遅延については正確には計測できないがコンマ数秒遅れる。細かな作業には向かない。画質については、PCのWi-Fiの帯域にもよるのかもしれないが、今回試した環境ではそこそこ圧縮率が高く、文字の周りにブロックノイズなどが見られた。
こういった点を考えると、Twitterなどのタイムラインを表示しておくサブディスプレイとしてはかなり有効だろう。もし、手元に眠っているWindowsタブレットやPCがあるなら、これを機会にサブディスプレイとして再活用するのも手だろう。