やじうまPC Watch
新卒研修で体験したPC Watchでのお仕事の紹介 その1
2017年4月21日 18:27
このたびImpress Professional Worksに新卒で入社しました、北條 崇と申します。情報系の学部出身で、技術職員として採用されました。PCやガジェットが大好きでPC Watchを毎日のように見ています。コア数が多いと興奮するタイプで、特に科学技術計算用のGPUが好みです。今回、4日間PC Watchで研修を受けることとなりました。すでにいくつかの記事を書かせていただきましたが、締めくくりとして、私目線でPC Watchの仕事を紹介したいと思います。
こちらでの研修が決まった当初は、今まで読者としてほぼ毎日サイトをチェックしていたPC Watchで研修を行えることに嬉しさを感じておりました。しかし時間が経つにつれ、実験レポート以外の文章をまともに書いたことがない理系の私が研修を無事に受けることができるかどうか、と心配していました。
そして、いざ研修初日。指導していただきました編集長の言葉「記事を書くのに文才は必要ない」に衝撃を受けました。小学校時代は夏休みの読書感想文を書くことができずに31日まで放置していた私が、もしかしたら記事を書けるようになるかもしれない。ちょっとした作文コンプレックスを持っていたので少し心が軽くなるフレーズでした。
実際に記事を書く流れは次のようなものでした。
・Webサイトを巡回する。
記事にするニュースリリースを探します。チェックするサイトは170個以上。初日は巡回だけで2時間近くかかりました。まとめて巡回してみると企業や業種ごとにニュースリリースの文体や、新製品を小出しにするか、まとめて発表するかなど、それぞれ違う部分に気付きました。
・記事を執筆する。
巡回したサイトからPC Watchに合うニュースリリースをピックアップして記事を執筆します。書き方が分からないので、とにかく過去記事を参考にしました。過去記事の文章がなかったら丸1日費やしても完成しなかったと思います。ニュースの文体は初めて書きました。とにかく読む方が分かりやすいように情報を削っていく発想は、ブログなどで読者を最後で誘導するための文体とは違い、事実だけを簡潔に書くことが、文章を考えるのが苦手な私でも手を付けることができた要因でした。
・記事を修正する。
執筆した記事を編集長がチェックし、修正する箇所を指摘していただきます。指摘されるまで気付かない箇所が多く、プロの技術を感じました。
・サーバーにアップロードする。
修正した記事にタグや製品情報などを追加し、アップロードに適した形に修正します。アップロードするためのテンプレートなどに、PC Watchが大量の記事を更新し続けるための工夫を感じました。
この流れの中で、校閲の際に使用する専門用語(トル、ツメ)や、読みやすい記事にするための工夫(送り仮名、行間)を学びました。読者としては全く意識していなかった部分で、重要な情報をわかりやすく理解できるように、隅々までチェックされていることを初めて知りました。私もこれから文章を書くときは、読む方が分かりやすい文章であることを心がけたいです。
今回の研修では記事の執筆のほかに、クライアントとのミーティングに出席しました。偶然にもクライアントは中学生のころに使っていたPCのメーカーでした。とてもきれいなオフィスで行なわれたミーティングでは、お互いが協力して製品を良くしよう、という雰囲気が感じられ、プロフェッショナル同士の意見交換を間近で見れたことに感動しました。このミーティングで紹介された新製品のほとんどが欲しくなってしまいましたが、なんとか自分の物欲を抑え込むことができたので、破産を免れることができそうです。
4日間という短い研修でしたが、普段から触れていたメディアの裏側を覗けたことや、私が書いた記事がPC Watchに掲載される、という貴重な経験ができました。大変お忙しいなか、何もわからない新人を指導していただき本当にありがとうございました。これからPC Watchを読むたびに、この研修の記憶が蘇ると思います。今後は技術職員としてImpress Watchおよび会社をサポートできるよう頑張って参ります。今後とも、よろしくお願いいたします。