イベントレポート

LG、世界初のFreeSync対応34型ウルトラワイド液晶を展示

〜14型液晶で980gのBroadwell搭載ノートも

FreeSync対応の34型ウルトラワイド液晶「34UM67」

 LG Electronicsは、2015 International CES会場ブースでPC向け液晶ディスプレイやPC製品の新モデルを展示した。

34UM67

 「34UM67」は、アスペクト比21:9の34型ウルトラワイド液晶を採用するゲーミング向け液晶の新モデル。最大の特徴となるのがAMDの提唱する「FreeSync」テクノロジに対応している点だ。FreeSyncは、PCからの映像出力信号に合わせてディスプレイのリフレッシュレートを同期させる技術で、NVIDIAの「G-SYNC」に近いものと考えていい。LG Electronicsによると、FreeSync対応の21:9型ウルトラワイド液晶はこれが世界初とのこと。

 一般的な液晶ディスプレイはリフレッシュレートが60fpsで固定となっている。Windowsのデスクトップや一般的なアプリを利用する場合には全く問題は発生しないが、ゲームプレイ時には「ティアリング」と呼ばれる、固定リフレッシュレートを原因とする画面の乱れが発生することがある。3D描画のゲームは、プレイ状況に応じて画面を描画する必要があるため、場面によって描画負荷が変化し、フレームレートが一定とはならない。

 そういった映像を固定リフレッシュレートの液晶ディスプレイに表示すると、ゲーム側のフレームレートとディスプレイ側のリフレッシュレートの違いによって描画待ちのタイミングが発生し、そこでティアリングが発生してしまう。しかしFreeSyncでは、ゲームのフレームレートとディスプレイのリフレッシュレートを同期させるため、ティアリングが発生せず、常になめらかな描画が可能になるというわけだ。ただし、FreeSyncを有効にするにはPC側にFreeSync対応のAMD製GPUを搭載している必要がある。

 液晶の表示解像度は2,560×1,080ドット。LGは昨年(2014年)より湾曲型ウルトラワイド液晶を数製品発売しているが、34UM67はストレートタイプのパネルを採用している。液晶パネルの方式はIPSで、視野角が広く中央部から周辺部色合いの変化は感じられない。入力遅延は9.5msと、ゲーミング向けらしく十分に高速。展示機を確認したところ、映像入力はDisplayPortとDVIを用意するようだ。なお、応答速度や本体サイズなどの細かな仕様は未公開。発売時期は未定で、価格は500〜600ドル程度を想定しているそうだ。

液晶パネルは湾曲型ではなく通常のストレートタイプとなる
FreeSync対応で、AMD製のFreeSync対応GPUとの併用によりティアリングのないなめらかなゲーム画像の表示が可能
OSDの操作は画面下部のジョイスティックで行なえる
映像入力端子はDisplayPortとDVIを確認

29UC97

2,560×1,080ドット表示に対応する29型の湾曲型ウルトラワイド液晶「29UC97」

 こちらは、アスペクト比21:9の湾曲型ウルトラワイド液晶を採用する液晶ディスプレイの新モデル。LGは2014年9月にドイツで開催されたIFA 2015において、表示解像度が3,440×1,440ドットと高精細な34型の湾曲型ウルトラワイド液晶を2製品発表している。

 本体デザインは、2014年9月に発表された「34UC97」と同等で、Y字型のスタンドを採用するスタイリッシュなデザインが目をひく。また、Thunderbolt 2を2ポート備える点や、sRGB比99%の広色域表示、ジョイスティックを利用したOSD操作機構、7W+7Wの高音質スピーカーを内蔵する点なども受け継がれている。ただし、詳細なスペックは非公開で、発売時期や価格も未定。ただ、年内には発売されるとのことだ。

このように、液晶面が湾曲している。また、sRGB比99%の広色域表示も特徴
筐体やスタンドのデザインは34型の「34UC97」とほぼ同等
OSD操作用ジョイスティックや7W+7Wの高音質ステレオスピーカーも搭載
映像入力としてThunderbolt 2を2ポート備える

【お詫びと訂正】初出時、34UM67の製品型番および、29UC97の表示解像度に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

Ultra PC 14Z950

14型フルHD液晶搭載の薄型軽量ノート「Ultra PC 14Z950」

 「Ultra PC 14Z950」は、14型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶を搭載する、第5世代Coreプロセッサ搭載の薄型ノートPCだ。最大の特徴となるのが、980gと1kgを切る軽さを実現している点。

 液晶はタッチ非対応で、通常のクラムシェルスタイルのノートPCのため、軽さを追求しやすいとは言える。また、NECが発表した「LaVie Z」シリーズ新モデルには敵わないという印象もある。それでも、14型液晶搭載ながら1kgを切る軽さはなかなかのものだ。実際に手に取ってみてもかなり軽く、薄さも相まって携帯性はかなり優れると感じる。

 本体サイズは、324×225×13.4mm(幅×奥行き×高さ)。液晶左右のベゼル幅が7.2mmと狭くなっていることもあり、フットプリントは13.3型液晶搭載ノートに近い。しかも、薄さもかなり極まっている。従来のLG製ノートPCは、筐体に樹脂素材を採用し、デザインもやや垢抜けない印象が強かったが、14Z950では金属製筐体となり、デザイン性も向上したと感じる。

 第5世代Coreプロセッサを搭載でファンレス仕様という点も特徴の1つ。展示機では高負荷の作業を行なっていなかったため、筐体は特に熱を感じなかった。CPUの熱を筐体に逃がして放熱する仕様になっているものと思われるが、高負荷時に筐体の温度がどのようになるのかは少々気になる。

 CPUは、第5世代Core i3/i5/i7を搭載するとのこと。展示機では、CPUにCore i5-5200Uが搭載されていた。そのほかの細かな仕様は不明だが、展示機ではメインメモリが4GB、内蔵ストレージは128GBのSSDで、無線LANモジュールはインテルのDual Band Wireless-AC 3160の採用が確認できた。側面のポートは、USB 3.0×2とHDMI出力、Micro USB 2.0、microSDカードスロットなどが用意される。また、バッテリ駆動時間は約12時間とのことだ。

 発売時期や価格は現時点では未定。日本での発売は未定だが、おそらくこれまで同様販売は難しい思われる、ただ、完成度の高い製品なので、ぜひとも日本でも発売してもらいたい。

本体正面。高さは13.4mmとかなり薄い
左側面
背面
右側面
天板部分。液晶を開くとLGロゴが白く光る
底面。筐体は金属製。ファンレス仕様のため吸気口や排気口はない
キーボードはアイソレーションタイプ。ストロークは浅いが利便性はまずまず
液晶側面ベゼルは7.2mmと狭く、14型液晶搭載ながら13.3型液層搭載ノートに近いコンパクトさを実現
CPUは第5世代Coreプロセッサを搭載。カラーは2色を展開するようだ

29V950

湾曲型ウルトラワイド液晶を採用する液晶一体型PC「29V950」

 こちらは、アスペクト比21:9の湾曲型ウルトラワイド液晶を採用する液晶一体型PCだ。LGによると、湾曲型ウルトラワイド液晶搭載の一体型PCはこれが世界初と言う。

 採用する液晶パネルは、表示解像度が2,560×1,080ドットの湾曲型IPSパネル。液晶後部やスタンドにPCシステムを内蔵するため、特にスタンド部分がやや大きくなっている。スタンド下部の赤いパーツが特徴的で目をひくが、筐体素材は樹脂の素材感が直接伝わってくる。ウルトラワイド液晶採用のため、サイズは701×213.3×423.5mm(同)とかなり横幅が広い。また、液晶面の角度は調節可能だが、高さ調節やスイベル機構は備えない。なお、スタンド部左右にはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、HDMI出力、SDカードスロットなどを備える。

 CPUは、第5世代Core i3/i5/i7を搭載するとしているが、細かな仕様は不明。展示機ではCore i5-5200Uを搭載していた。また、ディスクリートGPUとしてGeForce 840Mも搭載。メインメモリは8GB、内蔵ストレージは128GBのSSDと1TBのHDDをそれぞれ搭載していた。こちらも発売時期や価格は未定だ。

湾曲型ウルトラワイド液晶搭載の液晶一体型PCはこれが世界初という
スタンドの赤いパーツが目立つ
LG製液晶ディスプレイ同様、液晶下部にはOSD操作用ジョイスティックを配置
横から見ると、本体やスタンドがやや大きく見える
スタンド左にUSB 2.0ポートを2個配置
スタンド右にはUSB 3.0ポートを2個とHDMI出力、SDカードスロットがある
液晶上部には収納型のWebカメラも搭載

(平澤 寿康)