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ASUS、GeForce GTX 760を2基搭載したビデオカード「MARS760-4GD5」

MARS 760
11月19日 公開

 台湾ASUSは19日、GeForce GTX 760を2基搭載したゲーミングR.O.G.ブランドのビデオカード「MARS760-4GD5」を発表した。発売時期および価格は未定。

 1枚の基板上にGeForce GTX 760を2基搭載し、並列動作させることでGeForce GTX TITANを超えるという高性能を実現した製品。GeForceを2基搭載した独自設計製品はGeForce GTX 580搭載の「MARS II/2DIS/3GD5」以来約3年ぶりとなる。

 電源はGPU 1基あたり6フェーズで合計12フェーズ。105℃時でも1万時間の動作を実現し、動作保証温度が-70℃~125℃の“Black Metallic”コンデンサ、低ノイズ/高オーバークロック耐性を実現するPOSCAP、を採用し、長寿命を実現するという。

MARS760-4GD5の概要
デュアルGPU搭載でGeForce GTX TITANを超える性能を実現
3DMark 11 Extremeのベンチ結果。GeForce GTX 780 Tiをも超える性能となっている(注:グラフの数値は4,000から)
Bioshock Infiniteでも安定したフレームレートを実現
Crysis 3もTITANより高速
高負荷時のTomb Raiderでは39%高速だという
本体の構造。ヒートシンクとファンは1GPUあたり1基ずつ
冷却デザイン
GeForce GTX 690より冷却性能が高いという
長寿命のBlack Metallicコンデンサを採用
合計12フェーズの電源デザインやPOSCAPでオーバークロック耐性を高めた
オーバークロックソフト「ROG Edition GPU Tweak」
複数の入力ソースをストリーミングできる「GPU Tweak Streaming」
製品仕様

 冷却は独自の「DirectCU II」クーラーを採用。カード全体で2スロットを専有し、1GPUあたり1基のヒートシンクと1基のファンで冷却を行なう。冷却性能は同じくデュアルGPU構成のGeForce GTX 690リファレンスモデルより20%優れるとしており、温度を80℃に抑えられるとしている。また、剛性を高めるフレームとアルミバックプレート、側面に光るMARSロゴを備える。

 GPUオーバークロックソフト「ROG Edition GPU Tweak」が付属するほか、ゲーム画面やWebカメラの入力など複数のソースをストリーミング配信できる「GPU Tweak Streaming」が付属する。

 主な仕様は、CUDAコア数が合計2,304基、ベースクロックが1,006MHz、ブーストクロックが1,072MHz。メモリはGDDR5で、クロックは6,004MHz、バス幅は256bit×2、容量は2GB×2。ディスプレイ出力インターフェイスはDVI-I×2、DVI-D、Mini DisplayPortで、DVI-I→ミニD-Sub15ピン変換アダプタ、DVI→HDMI変換アダプタが付属する。SLI端子も備えており、4基のGPUを並列動作させるQuad SLIにも対応する。

【18時40分訂正】記事初出時、ブーストクロックを1,188MHzとしておりましたが、ASUSより1,072MHzに訂正されました。

本体パッケージ。GeForce系でデザインが揃えられている
パッケージは見開きタイプ
静電袋がなく、緩衝材で保護されている
MARS760-4GD5本体
背面はアルミバックプレートを装備
POSCAPが並んでいるのがわかる
ディスプレイのインターフェイス
本体底面。2スロット占有で、装着できなくもないが、ファンの吸気を考慮すると、実質3スロット占有と考えていいだろう
側面にはMARSのロゴがあり、動作中は赤く光る
補助電源はPCI Express用8ピン×2
付属品など

(劉 尭)