ASUSTeK Computerは、GeForce GTX 580を2基搭載した独自設計のハイエンドビデオカード「MARS II/2DIS/3GD5」を9月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は155,000円前後の見込み。
ゲーマー向けの「R.O.G.(Republic of Gamers)」シリーズの製品。NVIDIAの2 GPU搭載の「GeForce GTX 590」とは異なり、コア/メモリクロックの高いGeForce GTX 580を2基搭載しつつ、さらにコアクロックを772MHzから782MHzにオーバークロックし、性能を向上させた。
冷却性能を確保するために、3スロット占有の「DirectCU II」クーラーを搭載。ヒートパイプがGPUコアに直接触れるヒートシンクを採用するほか、120mm角ファンを2基採用し、冷却性能を高めた。また、電源を確保するために、PCI Express用電源コネクタは8ピン×3を使用する。
また、21フェーズの電源回路や、「Super Alloy Choke」と呼ばれるチョークコイル、「Super Alloy Capacitor」と呼ばれるコンデンサ、「Super Alloy MOS」と呼ばれるMOSFET、「SAP CAP」と呼ばれるGPU用コンデンサを採用することで、低温化や長寿命、高対応電圧、高オーバークロック性などを実現したという。電源回路は「Super Hybrid Engine」で制御し、性能と省電力性を両立させるという。
オーバークロックは独自ツールの「GPU Tweak」を通して行なう。同ツールはtechPowerUpの「GPU-Z」をベースに共同開発したもので、メモリタイミングの変更なども行なえるという。
そのほかの仕様は、CUDAコア数が512基×2、メモリがGDDR5で、容量が3GB、クロックが4.008GHz、バス幅が384bit×2。インターフェイスにDisplayPort、DVI-I×2、HDMIを備える。DVI→ミニD-Sub15ピン変換コネクタが付属する。
なお、R.O.G.シリーズに属する2 GPU製品は、GeForce GTX 285を2基搭載した「MARS」、Radeon HD 5870を2基搭載した「ARES」以来3製品目で、GeForce搭載としては2年ぶりのリフレッシュとなる。
3スロット占有のクーラー構造 | GPU TweakのUI画面 | 21フェーズの電源回路 |
(2011年 9月 20日)
[Reported by 劉 尭]