ニュース

レノボ、3,200×1,800ドット13.3型液晶搭載Ultrabook「Yoga 2 Pro」

~“エントリー向けYoga”の「Flex」シリーズも発売

Yoga 2 Pro
11月上旬 発売

価格:オープンプライス

 レノボ・ジャパン株式会社は、液晶が360度回転するUltrabook「Yoga」シリーズの新モデルで、3,200×1,800ドット対応13.3型液晶を搭載する「Yoga 2 Pro」を11月上旬に発売する。また、回転する角度を抑えた14型ノート「Flex 14」、テーブルトップでも使える19.5型液晶一体型PC「Flex 20」も発売する。価格はいずれもオープンプライス。

高解像度液晶を搭載し、前モデルより軽量化した「Yoga 2 Pro」

 Yoga 2 Proは、液晶パネルが360度回転することで4つのスタイルでPCを利用できるUltrabook。2012年10月に発売された「IdeaPad Yoga」(Yoga 13)の後継モデルで、今世代より“IdeaPad”のシリーズ名が外された。店頭予想価格は189,800円前後の見込み。

 クラムシェルノートPCのように使う「ノートブックモード」、360度回転させる「タブレットモード」、キーボード面をスタンドとして利用する「スタンドモード」、上面と下面を使って2点で立たせる「テントモード」の4スタイルでの利用方法は継承する。

ノートブックモード
タブレットモード
スタンドモード
テントモード

 前モデルからは、基本仕様だけでなく、液晶ディスプレイや本体デザインの見直しなども行なわれた。

 液晶ディスプレイは前モデルと同じ13.3型だが、3,200×1,800ドット(QHD+)表示対応パネルへ高解像度化。輝度も前モデルより向上した。タッチは従来モデル同様に10点タッチに対応。表面はCorningのGorilla Glassにより保護される。

 本体デザインは前方をやや薄くするくさび状のデザインへ変更。重量も1.49kgから1.39kgへ軽量化されている。

 また、これまでのYogaは「テントモード」で利用した際に、テーブルに触れるのが金属素材であることが気になるというユーザーの声を反映し本体を再設計。天板/底板ではなくパームレスト部分が末端となることに加え、パームレストのエッジ部分をラバー状とすることで、滑りにくく、金属が擦れる音も解消した。

 このほか、液晶下に配置されているWindowsボタンがハードウェアスイッチからタッチパネル式へ変更されたほか、Mini HDMI出力がMicro HDMI出力へ変更されている。

テントモード時にテーブルに触れるエッジ部分をラバー状とすることで、金属とテーブルが触れず、滑りにくいデザインとなった
Windowsボタンはハードウェアボタンからタッチパネル式へ変更されている

 主な仕様は、Core i7-4500U(1.8GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、SSD 256GB、Windows 8.1(64bit)、Office Home and Business 2013を搭載。インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、720p対応Webカメラ、SDカードスロット、USB 3.0、USB 2.0、Micro HDMI出力、音声入出力。

 バッテリ駆動時間は約8時間。本体サイズは330×220×15.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.39kg。本体色はシルバーグレーとクレメンタインオレンジの2色。

シルバーグレー
クレメンタインオレンジ
左側面
右側面

スタンドモードで利用できる10万円台の14型Ultrabook「Flex 14」

Flex 14

 Flex 14は、Yogaシリーズに似た回転式の液晶パネルを持つ14型Ultrabook。ただしYogaシリーズとは異なるヒンジ構造を持ち、回転角度は300度まで。クラムシェルスタイルのノートブックモードと、スタンドモードの2スタイルでの利用に制限することで、価格を抑えたモデル。店頭予想価格は106,800円前後の見込み。

 Yogaシリーズとは異なり、一般的なノートPCに近いヒンジのまま、回転する角度を大きくした構造を採るのが特徴。キーボード面を下にし、体に近い位置へ液晶パネルを持ってきた状態で液晶パネルが自立した姿勢となる。

 CPUとメモリ容量の違いで2モデルがラインナップされ、上位モデルはCPUにCore i5-4200U(1.6GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GBの構成。下位モデルはCore i3-4010U(1.7GHz、同)、メモリ4GB構成となる。バッテリ駆動時間は前者が約8.1時間、後者が約8.6時間。

 ほかの仕様は共通で、ハイブリッドHDD 500GB、1,366×768ドット表示対応14型タッチ液晶(光沢)、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Ethernet、720p対応Webカメラ、SDカードスロット、USB 3.0、USB 2.0×2、HDMI出力、音声入出力。

 本体サイズは343.2×250.9×6~21.5mm(同)、重量は約2kg。

スタンドモード
ノートブックモード
背面側デザイン

テープルトップとしても使える19.5型液晶一体型PC「Flex 20」

Flex 20

 Flex 20は、テーブルの上に水平に置くこともできる19.5型液晶一体型のデスクトップPC。店頭予想価格は124,800円前後の見込み。

 1月に米ラスベガスで開催されたInternational CESで披露された「IdeaCentre Horizon Table PC」(Horizon)と同様のコンセプトを持ち、本体を水平に置けることと、独自のユーザーインターフェイスである「Aura」を採用する。このHorizonは日本市場には投入されなかったが、それは27型と大画面だったことが理由とのこと。スタンドなどの機構こそ異なるものの、20型のFlex 20でこのコンセプトを日本に持ち込む格好となる。

 Horizon同様に、吸盤でくっつけて利用するジョイスティックや、エアホッケー用のスティッカーも標準で2個ずつ付属。スタンド状態でPCとして利用するためのワイヤレスキーボード、マウスも付属する。

 主な仕様は、CPUにCore i3-4010U、Intel HM86 Expressチップセット、メモリ4GB、ハイブリッドHDD 500GB、1,600×900ドット表示対応19.5型タッチ液晶、Windows 8.1 64bitを搭載。

 インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、720p対応Webカメラ、USB 3.0×2、音声入出力。

 本体サイズは509.3×20.5×311.7mm(同)、重量は約3.5kg。

【お詫びと訂正】初出時、インターフェイスにSDカードスロットを備える旨の記載がありましたが、正しくは搭載しません。お詫びして訂正いたします。

通常のPC風スタイルでの利用
背面のスタンド
独自UI「Aura」を用いたテーブルトップでの利用
変形のイメージ

(多和田 新也)