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Google、WUXGA 7型液晶搭載タブレットの新「Nexus 7」

~YouTubeなどをTVでWi-Fi再生する「Chromecast」も35ドルで発売

新Nexus 7
7月24日(現地時間)発表

 米Googleは24日(現地時間)、WXUGA液晶を搭載する7型Android「Nexus 7」を発表した。北米では7月30日(同)より発売し、数週間以内に日本を含む各国でも発売する。価格はストレージ16GBモデルが229ドル、32GBモデルが269ドル、32GB+LTEモデルが349ドル。

 既存のNexus 7と液晶サイズと製品名は同じだが、ハードウェアやOSが進化した。ハードウェアの主な仕様は、CPUがSnapdragon S4 Pro(1.5GHzクアッドコア)、メモリ2GB、ストレージ16/32GB、1,200×1,920ドット(WUXGA)表示対応7型IPS液晶、Android 4.3を搭載。

 前モデルと比べ、CPU性能は1.8倍、GPU性能は4倍に向上。液晶解像度は216ppiから323ppiになり、色再現性は30%向上している。製造元は前モデルと同じASUS。

 インターフェイスは120万画素前面カメラ、500万画素背面カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Micro USB(SlimPortによるHDMI出力対応)、NFCなどを装備。Bluetoothは、Bluetooth Smartに対応。スピーカーはモノラルからステレオになり、ヘッドフォンは疑似5.1ch再生が可能。32GB+LTEモデルは、SIMロックフリーで米国の主要なキャリアの周波数に1モデルで対応する。センサー類は、加速度計、GPS、コンパス、周囲光、ジャイロスコープを搭載

 本体サイズは114×200×8.65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は290g(LTEモデルは299g)と、ベゼル幅は6mm、厚さは1.8mm薄くなり、重量は50g軽くなった。一方、バッテリ駆動時間は1時間延び、Webブラウズ時で10時間、動画再生時で9時間駆動する。容量は3,950mAh。Qi互換のワイヤレス充電にも対応する。

 OSがAndroid 4.3になったことで、4.2で加わったマルチユーザーアカウントが進化し、子供など特定のアカウントに対して、アプリの利用制限を加えることができる。このほか、OpenGL ES 3.0への対応、Netflixの1080pストリーミングなどを実現するDRM APIの追加や、Googleドライブ、Chrome、ハングアウトといった純正アプリが高解像度向けに最適化がなされている。

Chromecast

 また、動画などをTVで再生するための小型端末「Chromecast」も発表された。USBメモリよりやや大きい程度のサイズで、TVのHDMI端子に接続して利用。単体では機能しないが、さまざまなプラットフォームの端末から操作できる。

 例えば、スマートフォンでYouTubeを再生している時に、新たに追加される「Cast」ボタンをタップすると、TVの電源がオンになり、その動画がTVでフルスクリーン再生される。データはスマートフォンから送られているのではなく、キューだけが送信され、ChromecastがWi-Fi経由でYouTubeから直接データを受信し、再生する。TVで再生している間、スマートフォンでほかの動画を検索したり、Webブラウズしたり、スリープ中でもTV側では再生を継続でき、スマートフォンのロック画面から再生を制御することも可能。

 また、他のデバイスから新たにキューを送ったりできるほか、Android以外でもiOS、Windowsのアプリからも制御できる。アプリはGoogle Play Musicや、Netflixなどが対応。さらに、Chromeブラウザでもこの機能を利用できる。

 米国では同日より発売で、価格は35ドル。

(若杉 紀彦)