エプソンは、インクジェットプリンタ「EC-01」を5月20日に発売する。価格はオープンプライスで、予想市場価格は6万円台中盤。
A4用紙対応の4色インクジェットプリンタで、本体内に大容量のインクパックを内蔵し、インクカートリッジの交換を無くしたのが特徴となっている。インクパックは大容量のため約8,000枚の印刷が可能という。A4カラー1枚の印刷コストは約8.2円。
これにより、カートリッジの素材や製造、廃棄やリサイクルなどにかかる環境負荷が低減される。通常のカートリッジ交換式プリンタに比べ、ライフサイクル全体で排出されるCO2の量を約96%削減できるという。
内蔵のインクが無くなった場合は、エプソンのインク補充サービスにより、プリンタ本体が回収されインクを補充する。インク補充サービスは52,500円。また、EC-01本体とインク補充サービス2回、1年間の保守がサービスになった「インクおかわり2回パック EC-01PA」も用意される。価格はオープンプライスで、予想市場価格は12万円台後半。
インク補充サービスの価格は一見高額に見えるが、印刷可能枚数が多いため1枚あたりの印刷コストはA4カラーで約5.5円となる。また、インクおかわり2回パックの場合、プリンタにかかる費用が予算化できるため、法人の場合、管理面でのメリットも大きい。
EC-01のインターフェイスはUSBのみ。対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7で、ドライバは付属せず、専用サイトからのダウンロードが必要となる。また、EC-01の使用開始時には、エプソンへの会員登録が必要となる。
EC-01は、2009年末のインクジェットプリンタ発表会で参考出品されており、その時点では中国/台湾/欧州での販売となっていた。
2009年9月の発表会で展示された「EC-01」 | この時点では海外のみの販売となっていた |
(2010年 5月 12日)
[Reported by 伊達 浩二]