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NuAns NEOがAndroid 7.1搭載スマホとして“Reloaded”

~おサイフケータイ、指紋認証対応。価格は49,800円

NuAns NEO [Reloaded]

 トリニティ株式会社は20日、Android 7.1搭載のSIMロックフリースマートフォン「NuAns NEO [Reloaded]」を発表した。本日より先行予約受付を開始し、出荷開始は5月から。価格は49,800円。

 同社は昨年(2016年)の1月にWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「NuAns NEO」を出荷しているが、今回はAndroidスマートフォンとして展開。NuAns NEOも併売するが、本体価格を39,800円から29,800円へと値下げする。値下げは本日から各ECサイトなどで順次行なわれる予定。

 “Reloaded”の筐体はNuAns NEOを踏襲しており、NuAnsの象徴的な存在とも言える現行の着せ替えカバー「TWOTONE」を流用可能。手帳型カバーの「FLIP」も同様に新端末に装着できる。今回の発売に伴い、TWOTONEの新カバーとして、「コルク」、「児島デニム(2色)」、「パンチングウルトラスエード」、「ストーン」の4種類を追加した。

コルク
児島デニム
パンチングウルトラスエード
ストーン
デニムとコルクの組み合わせ
下はストーン
新カバーの実物。左手側の黒いカバーが「ストーン」、次に「パンチングウルトラスエード」、そして「児島デニム」
「児島デニム」、「コルク」
ホーム画面
展示機のAndroidのバージョンは7.1.1だった

 新旧モデルを比較した主な仕様は下表の通り。

NuAns NEO [Reloaded]NuAns NEO
SoCSnapdragon 625(2GHz、8コア)Snapdragon 617(1.5GHz、8コア)
メモリ3GB2GB
ストレージ32GB16GB
ディスプレイ5.2型5型
解像度1,080×1,920ドット720×1,280ドット
OSAndroid 7.1Windows 10 Mobile
バッテリ容量3,350mAh
USBUSB 3.0 Type-CUSB 2.0 Type-C
カードリーダmicroSDカードスロット
Webカメラ前面800万/背面1,300万画素前面500万/背面1,300万画素
SIMスロットMicro SIM
無線LANIEEE 802.11ac
4G LTEB1/3/4/5/7/8/9/12/17/18/19/26/28B1/3/8/19/28
指紋認証-
おサイフケータイ-
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約74×141×11mm
重量-約150g
税別価格49,800円29,800円(価格改定後)

 NuAnsオンラインストアで予約を行なった場合、アンケートに答えることでTWOTONEの上下1つずつおよびFLIPが1つ同梱される。TWOTONEの単品価格は1,680円から、FLIPは2,750円からとなっている。

「良いものを変える必要はない」。あえて同一筐体でいく“Reloaded”

トリニティ代表取締役の星川哲視氏

 トリニティ株式会社は、「NuAns NEO [Reloaded]」の発表に伴い都内にて製品説明会を開催、代表取締役の星川哲視氏が説明を行なった。

 星川氏はWindows 10 Mobileを搭載した「NuAns NEO」について、2016年のグッドデザイン賞ベスト100や、ものづくり特別賞に選出されたことを踏まえ、市場のニーズに応えるマーケットインの商品ではなく、自分らで欲しいものを作ろうとしたプロダクトアウトの商品だったことを強調。

 薄型化が進むスマートフォンに対して、本当にそれが良いことなのかを考え、あえて薄型競争から脱却を図り、厚みを持たせて手に馴染みやすいランドシェイプのデザインを採用するなど、大手端末メーカーとは違う方向性を求めたことで、大きな評価に繋がったとした。

NuAns NEOはグッドデザイン賞ベスト100と、特別賞「ものづくり」に選ばれた

 今回のNuAns NEO [Reloaded]については、従来機種からどう良くしていくかを考えてきた結果、星川氏は「良いと思うものを変える必要はない」との結論に達し、デザインの踏襲を決断したという。これによって、NuAnsブランドの特徴とも言えるカバーを再利用可能とした。

デザインを踏襲
“Reloaded”はNuAns NEOのカバーを流用可能

 また、NuAns NEOを購入したいユーザーの95%がAndroid版のNuAnsを求めていたとのことで、人々に使ってもらえるものを作っていきたいという思いから、第2世代目のNuAns NEO [Reloaded]のOSをAndroidにしたという。

 既にお気付きの方もいるかと思うが、このネーミングは映画マトリックスの2作目から来ており、同社名のトリニティやNEOのネーミングも劇中の人物に引っかけられている。なお、質疑応答で3代目は「Revolutions」になるのかとの質問が出たが、星川氏は「未定です」と返答した。

NuAns NEOを購入したいユーザーの95%はAndroid版を希望していた
Android 7を搭載

 NuAns NEO [Reloaded]では、大きくスペックアップが施されており、SoCがSnapdragon 617から同625へと変わり、消費電力が30%低下。メモリは3GBになり1GB増加、ストレージも32GBへと2倍に増えている。

 さらに、筐体は同じながらもシャープの狭額縁液晶を新たに採用することで、液晶が5型から5.2型へと上がっている。カバーガラスはラウンド形状でも耐久性が高いとするAGC旭硝子製のDragontrail Proに変わっているなど、さまざまな点で強化が行なわれている。

 機能面でも、指紋センサーの搭載、おサイフケータイへの対応が行なわれており、非キャリアのスマートフォンとしては初のおサイフケータイ対応端末になるという。明言こそなかったもののSuicaへの対応もほのめかしていた。この部分は調整中のようだが、星川氏はおサイフケータイとして利用可能なサービスは、全て使えるようになることを目指していると述べた。

 4G LTEのバンドも増えており、3キャリアで利用可能なバンドをサポートする。カメラもソニー製のセンサーを搭載し、背面カメラは前モデルと同じ1,300万画素ながら、画質やオートフォーカスの速度が向上し、F値の明るいレンズを採用した。前面カメラは500万画素から800万画素へと向上している。

 防塵防滴仕様のIP54にも対応。星川氏は現在の国内向けSIMロックフリースマートフォンでは、ASUS、HUAWE、FREETELの3社が市場の70%を占めていることを挙げたが、そのどれもが防塵防滴仕様のスマートフォンを投入していないことを強調する。

指紋センサー搭載
おサイフケータイ対応
4G LTEは3キャリアのバンドに対応
カメラはソニー製のセンサーを搭載
オートフォーカスの速度が向上
前面カメラは800万画素になっている
防塵防滴仕様。生活防水に耐えるIP54に準拠

 Android端末としては、メーカー独自のカスタマイズは行なわず、Nexus端末などの標準的な仕様に留める。Androidでは端末メーカーがセキュリティアップデートを行なっていく必要があり、小規模なメーカーの場合は不安があるが、星川氏は製品のライフサイクルの間はこの点もしっかりとやっていくと力強く応えた。

 ライフサイクルの期間については明言しなかったが、一般的には2年程度ではないかと述べている。今後の次期Androidの登場によるメジャーアップデートについては、検討していくという。

 星川氏は、Windows 10 Mobile端末の市場規模は1%にも満たなかったが、Androidは50%以上もあり、大きな飛躍があるのではないかと期待を見せた。

アップデートはキチンと行なっていく
現在公開可能な販売チャネル
特徴まとめ