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Game Modeを実装したプレビュー版Windows 10「15019」

「設定」に“Gaming”の項目が追加された

 米Microsoftは27日(現地時間)、Windows 10 Insider PreviewのBuild 15019をPC向けにFast ringでリリースした。

 今回のビルドでは、米国時間25日にMicrosoftがXbox向けのブログで発表した「Game Mode」といったゲーム向けの内容が適用されており、詳しくはこちらの記事を参照されたい。

 [Windows]+[G]キーで表示できる「ゲームバー」が、以下17タイトルのフルスクリーン動作に対応したことも発表されている。

  • Battlefield 3
  • Call of Duty: Black Ops 2
  • Call of Duty: Black Ops 2 – Zombies
  • FIFA 14
  • FIFA 17
  • FIFA Manager 14
  • Grim Dawn
  • Guild Wars 2
  • Left 4 Dead 2
  • MapleStory
  • Paragon
  • Payday 2
  • Rocket League
  • The Elder Scrolls Online
  • The Sims 4
  • Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
  • Warface

 Edge関連のアップデートとしては、Edgeでの電子書籍の音声読み上げに日本語も含めて対応し、フルカラーのemojiも利用できるようになった。

Edgeから電子書籍の読み上げが可能に
Edgeのemojiがフルカラーに

 米国時間1月9日にリリースされた「Build 15002」では、Windows 10の初期セットアップ方法やUI回りなどに変更を施す「Out-Of-Box-Experience(OOBE)」が適用されたが、これ以後に集まったユーザーの意見などを参考にさらに改良が行なわれた。

 例として、利用デバイスに対するプライバシー設定、Wi-Fiホットスポットへの接続の挙動、Wi-Fiネットワークのプロパティ設定が変更されており、Microsoftアカウントへのサインイン手段がシンプルになり、使い勝手が向上しているとする。

 また、Windows Helloの登録がCortanaの音声経由で行なえるようになったほか、音声ガイドが親しみのあるものに変わり、イントネーションが改善されている。聴覚障碍者向けに字幕も表示されるようになった。バグの改善や見た目の洗練化も行なわれている。このほかにも、Blue lightが「night light」に名称を変更された。

プライバシー設定の改良
Microsoftアカウントのサインイン画面が変更
Blue lightが「night light」に名称を変更

 これ以外には、Hyper-Vにおける仮想マシンの画面サイズが、ウィンドウのコーナーをドラッグするだけで即座に変更、解像度が自動的に調整されるようになったこと、アクションセンターにストアでダウンロードしたアプリやゲームのダウンロード状況が分かるプログレスバーの追加、コントロールパネルにあった「トラブルシューティング」の場所が「設定」に移動したこと、Build 15002で追加された高DPIの互換性設定の「System(Enhanced)」が、IT専門家向けのWindows ADK(Assessment Deployment Kit)でこれを有効/無効化できるようになったことなどが挙げられる。

トラブルシューティングがコントロールパネルから「設定」に移動

 注意点として、このビルドではゲームに関連した問題が起きており、プラットフォームによっては、ポピュラーなタイトルでクラッシュやブラックスクリーンが発生する模様。さらに、Win32のゲームで特定の箇所をクリックするとゲームが最小化され、元に戻らなくなる。Game Modeが標準でオンになっているものの、設定内でのオン/オフのトグルスイッチが正しく表示されておらず、ユーザーが明示的に切り替えるまで正しく設定されないなどといった症状が発生している。