やじうまミニレビュー

安くて大容量のスプレー式ディスプレイクリーナー

~エレコム「CK-DP60」

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
CK-DP60

 エレコムのスプレー式ディスプレイ用クリーニング溶液「CK-DP60」は60mlの大容量ながら650円ほどで買えるのが魅力である。そのためか、執筆時点ではAmazon.co.jpの「OA機器用クリーニングリキッド」のカテゴリで人気1位になっている。

 60mlと言われてもいまいちピンと来ないかもしれない。昨年(2015年)に取り上げた同じスプレー式のEIZO製ディスプレイクリーニング溶液「ScreenCleaner」が28mlで1,300円くらいの価格と言えば、何となくお得感が伝わるはずだ。ScreenCleanerには拭き取り用のクロスが同梱されているという違いがあるが、CK-DP60にはクロス付きの「CK-DP60SET」も販売されており、価格は900円くらいなのでそれでも安い方なのである。

EIZOのScreenCleaner

 昨年から使っていたScreenCleanerの容量がほとんどなくなってしまったので、その代替品として低価格かつ容量の多いCK-DP60を選んでみたわけだ。それでは、その違いを見ていこう。

 まず、CK-DP60とScreenCleanerは成分が違う。両方とも無色無臭の透明な液体だが、CK-DP60はカリウム電解イオン水と植物抽出液を含み、ScreenCleanerはエタノールを含んだ界面活性剤である。CK-DP60はアルコールや界面活性剤を含まない低刺激な溶液であることをウリにしており、除菌効果や帯電防止効果を謳っている。

 ちなみに、筆者は以前エタノールでディスプレイ表面を拭いてコーティングを剥がしてしまうというアホな行ないをしてしまい非常に後悔したことがあるが、ScreenCleanerはエタノールがかなり薄められているようで、すぐに拭き取っていれば問題ない。実際今まで光沢/非光沢のディスプレイの両方に使ってきたが、コーティングが剥げたことは一度もない。

CK-DP60のスプレーの口
一吹きで結構な量が出る。ちなみに説明書きにはディスプレイに直接かけず、クロスなどに吹きかけて使うように書かれてある

 で、この成分によって拭き取りに違いが出てくるかと言うと、何と出てしまった。筆者のスマートフォン(Nexus 5X)にCK-DP60をかけて拭いてみると若干表面に油膜っぽいものが薄く残ってしまうのである。ScreenCleanerで拭いた場合には出てこないため、恐らく成分の植物抽出液の影響なのだろう。

 ただし、これは光沢液晶の場合である。筆者が使用している非光沢液晶にCK-DP60をかけて拭き取ってみた限りでは、拭き後が残らなかった。そのため、光沢液晶とはあまり相性が良くないのかもしれない。と言っても使っているうちにすぐに消えるし、表面が清潔になることは間違いないはずだ。

 価格重視ならCK-DP60のみで良いと思うし、ディスプレイに応じて両者を使い分けることで結果的に長持ちして使い続けることもできる。自分の利用環境に応じて使い分けたいところだ。

 なお、以前もお勧めしたが今回もディスプレイの拭き取りには業務用ペーパーの「キムワイプ」をお勧めしたい。クロスと違って使い捨てで清潔だし値段も高くない。ディスプレイだけでなく、レンズなどの光学機器にももってこいなので、機械いじりやガジェット好きなどには汎用性が高い逸品である。

ガラスやレンズの清掃にもってこいの「キムワイプ」。傷を付けることなく優しく拭き取れるのが魅力
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