パナソニック「Let'snote AX2」
〜タブレットモードでも利用できるWindows 8搭載Ultrabook



パナソニック「Let'snote AX2」

10月26日 発売

価格:オープンプライス



 パナソニックは、Ultrabook準拠かつWindows 8搭載のLet'snoteシリーズ新モデル「Let'snote AX2」シリーズを発表した。軽さや堅牢性、長時間のバッテリ駆動といったLet'snoteシリーズとして魅力を受け継ぎつつ、通常のクラムシェル型ノートPCとしてだけでなく、液晶パネルを360度開いてタブレットスタイルとしても利用できる点が大きな特徴となっている。今回は、開発中の試作機を試用できたためハード面を中心に紹介していこう。

●ノートPCとタブレット双方のスタイルで使えるハイブリッド型Ultrabook

 Let'snote AX2(以下、AX2)は、Let'snoteシリーズとして初となるUltrabook準拠のノートPCだ。国内大手メーカーとしてもっとも遅いタイミングでのUltrabook投入だが、満を持しての投入ということもあり、単なるUltrabookとはなっていない。

 まず、最大の特徴となるのが液晶パネル部の構造だ。AX2では通常のクラムシェルスタイルのノートPCとして利用するだけでなく、液晶部のヒンジが360度開閉できるようになっており、液晶部を360度開いてピュアタブレットスタイルでも利用できる構造となっている。一般的なノートPCとは異なる小さな板状のヒンジを採用し、その両端に回転軸を設け、本体部と液晶部それぞれに接続されている。そして、液晶を180度まで開く時には液晶部の回転軸のみが、そして180度以上開くと本体側の回転軸のみが回転することで、液晶部が360度開く構造となっている。双方の回転軸が同時に回転しないようになっているため、変な形に液晶部が開いたり、ぐらついたりすることもない。

 また、液晶表面には静電容量方式のタッチパネルを搭載している。Ultrabookにタッチパネルの搭載は必須ではないが、Windows 8への対応を考えると当然あったほうが有利となる。とはいえ、液晶パネル部の回転機構だけでなくタッチパネルも搭載するとなると、重量や厚さなどの点で不利となる。しかしAX2では、本体の高さは18mm(タブレットモード時には19mm)と、通常のUltrabookの基準を満たしている。ハイブリッド型のUltrabookでは、高さ基準はプラス2mmが緩和されているものの、通常のUltrabookの基準を満たす薄さを実現している点は、大いに評価したい部分だ。

 また、重量も公称で約1.14kg、実測で1,111gと軽量だ。Ultrabookの中には、1kgを切る軽さを実現する製品もあるが、液晶パネル部の回転機構やタッチパネルを搭載しながらこれだけの軽さを実現している点は、AX2の大きな魅力と言える。

本体正面。高さは18mmと、通常のUltrabookの基準を満たす薄さを実現している 左側面。高さは前方から後方までほぼ均一となっている 背面。左右に独特の形状をしたヒンジが見える
右側面。側面にはフルサイズのポートが用意されている 天板部分。カラーはLet'snoteシリーズおなじみのシルバーで、おなじみのボンネット構造も見える 板状のヒンジで、液晶部と本体部双方に回転軸が用意されている
180度までは液晶側の回転軸のみが動き、通常のクラムシェル型ノートPCと同等に使える 液晶部を180度開いた様子 液晶部を180度以上開こうとすると、本体側の回転軸が動くようになっている
液晶部を360度開いてタブレット形状にした様子 このような形で利用することも可能 重量は実測で1,111gと、ハイブリッド型としてはかなり軽い

【動画】液晶を開きタブレットスタイルで操作している様子

●Let'snoteシリーズおなじみの優れた堅牢性もしっかり受け継ぐ
天板部にはおなじみのボンネット構造が見えるが、高さは約0.5mmとかなり低い。しかし、内部に波形のリブを設けることで、100kgfの加圧振動試験に耐える堅牢性を実現している

 Let'snoteシリーズには、本体の軽さに加えて、優れた堅牢性というシリーズをとおした特徴があるが、もちろんAX2にもしっかりと受け継がれている。

 重量に関しては先ほど紹介したように、実測で1,111gと、ハイブリッド型のUltrabookとしてトップクラスの軽さを実現。それでいて、天板部分の100kgf加圧振動試験や、76cmの底面方向落下試験、30cmの26方向落下試験をクリアする優れた堅牢性も実現されている。

 天板部分を見ると、Let'snoteシリーズでおなじみの、凹凸のあるボンネット構造が確認できるが、その高さは約0.5mmと非常に薄い。Let'snote SX1でも、高さが約1mmと薄型のボンネット構造を採用していたが、AX2ではその半分の高さしかない。そこで、天板の内側には天板の内側に波形のリブを用意。これによって、0.5mmという低いボンネット構造でも100kgfの加圧振動試験に耐える強度を実現している。

 また、本体側のボディ素材には、堅牢性と軽さを両立させるためにマグネシウムとアルミニウムの複合素材を採用。これも、Ultrabook準拠の薄さの中で、軽さと堅牢性を実現するためのものだ。

●Ultrabook初の着脱式バッテリ採用

 これまでに登場したUltrabookの大半は、薄さを確保するために内蔵タイプのバッテリを採用している。それに対しAX2は、通常のノートPC同様の、着脱式バッテリを採用している。着脱式バッテリの採用は、薄型化や軽量化という点では不利になる。しかし、ビジネスシーンでは外出時に長時間電源を確保できない状況がよくあり、そういった状況でも安心して利用できることを優先し、着脱式バッテリを採用したとしている。

 また、単に着脱式バッテリを採用するだけではなく、本体内部にもバッテリを搭載。これにより、内蔵バッテリと着脱式バッテリを合わせて約9.5時間、CPUにCore i7-3517Uを搭載する最上位モデルでも約9時間の長時間駆動を実現している。しかも、内蔵バッテリがあることで、バッテリ交換時にもシャットダウンを行なう必要がなく、起動状態での交換が可能だ。バッテリ容量は、着脱式のバッテリパックが4,400mAh、内蔵バッテリが2,200mAhとなる。

 さらに、OSにWindows 8 Proを採用するモデルでは、パッケージに着脱式のバッテリパックが2個標準添付される。これによって、最長で約16時間の連続利用が可能としている。また、2個のバッテリパックを効率良く充電できるように、USB接続のバッテリパック専用充電器も付属する。本体に用意されている2個のUSB 3.0ポートのうち一方は1.5A出力に対応しており、そちらに接続することでバッテリパックの充電が可能となる。また、実際に試した限りでは、2A出力に対応する一般的なUSB充電アダプタを利用しても充電が可能だった。

 実際のバッテリ駆動時間だが、省電力設定を「パナソニックの電源管理(省電力)」に、バックライト輝度を20%、無線LANをオンに設定した状態で、BBenchを利用して計測してみたところ、約9時間18分を記録した。また、同じ条件で、バッテリパックを外して内蔵バッテリのみで計測したところ、約2時間37分であった。内蔵バッテリのみの駆動時間はやや短かったが、バッテリパックと内蔵バッテリ同時利用では9時間を超える駆動時間を記録しており、バッテリパックを2個利用すれば、公称に近い16時間は十分に利用可能と思われる。もちろん、省電力設定を活用しない場合には駆動時間が短くなるものの、それでも2個のバッテリパックを活用すれば10時間程度は利用可能と思われる。これなら、長時間の外出時でも安心して利用できると考えて良さそうだ。

 ちなみに、付属のACアダプタはコンパクトで、重量も電源ケーブル込みで実測239gと軽い。また、コンセントプラグ収納型のウォールマウントプラグも付属しており、そちらを取り付けた状態では実測198.5gと200gを切る軽さとなる。本体との同時携帯を考えても、この軽さは嬉しい。

本体底面。手前側に着脱式バッテリが搭載されていることがわかる。さらに本体には容量2,200mAhの内蔵バッテリも搭載しており、着脱式バッテリのホットスワップが可能 着脱式バッテリパック。容量は4,400mAh。Windows 8 Pro採用モデルでは標準で2個のバッテリパックが付属する
付属のバッテリ充電器。USB経由でバッテリパックの充電が行なえる 本体の1.5A出力対応USB 3.0ポート(CHARGE表記つきポート)に接続して充電を行なう。市販のUSB充電アダプタを利用した充電も可能だった
付属のACアダプタ。サイズはコンパクトで重量も軽い 電源ケーブル込みでの重量は実測で239gだった プラグ収納式のウォールマウントプラグも付属する
ACアダプタにウォールマウントプラグを取り付けた状態 ウォールマウントプラグを取り付けた状態の重量は実測で198.5gと200gを切る

●1,366×768ドット表示対応の11.6型液晶を搭載

 液晶パネルは、1,366×768ドット表示対応の11.6型液晶を採用する。表示解像度が1,366×768ドットとなっている点は、このサイズでフルHD解像度の液晶パネルを採用するUltrabookやWindows 8採用ノートPCが発表されていることを考えると少々物足りないが、ビジネスシーンでしっかりと文字を視認しつつ作業を行なうには、このサイズでは1,366×768ドットが限界と考えて、この解像度を採用したとしている。あくまでビジネスシーンでの使い勝手を最優先にしているのは、Let'snoteシリーズとしてぶれない姿勢であり、十分に評価できる。ただ、個人ユーザーにもLet'snoteファンは多く、直販モデルのみでもいいので、より高解像度の液晶パネルを採用するモデルも用意してもらいたかった。

 また、液晶パネルの表示品質も、従来のLet'snoteシリーズに近い。パネル表面は非光沢処理となっており、外光の映り込みを気にせずに作業が行なえる。反面、発色はやや青が強く、視野角もやや狭い。ノートPCスタイルで利用する場合には、視野角の狭さもそれほど気にならない場面が多いが、タブレットスタイルで利用する場合には、視野角の狭さが気になるため、視野角の広い液晶パネルを採用してもらいたかったように思う。

 ちなみに、液晶面にはタブレットモードで利用するWindowsボタンと、720p対応のカメラも搭載している。

1,366×768ドット表示対応の11.6型液晶を搭載。パネル表面は非光沢処理で、発色や視野角などは従来のLet'snoteシリーズとほぼ同等。また、5点マルチタッチ対応の静電容量方式タッチパネルも搭載する 液晶上部には、タブレットモード時に利用するWindowsボタンを配置。またその横には720p対応のカメラも搭載している

●アイソレーションタイプのキーボードと長方形のタッチパッドを搭載

 AX2のキーボードは、他のLet'snoteシリーズとは異なり、キーの間隔が開いたアイソレーションタイプのキーボードを採用している。タブレットモードで利用する場合に、通常のキーボードではキートップが取れてしまう懸念があるため、アイソレーションキーボードを採用したそうだ。それでも、キー配列は他のLet'snoteシリーズのキーボードとほぼ同じで、キートップの形状も角を丸く切り取ったリーフトップ型となっている。

 キーピッチは、横18mm、縦14.2mmと、横長の長方形キーとなっている。縦のピッチが狭いため若干違和感を感じるものの、慣れればタッチタイプも問題ないだろう。ただ、キータッチがかなり柔らかく、ストロークが約1.2mmと短い点は使っていてかなり気になった。Let'snoteシリーズのキーボードは、もともと柔らかめのタッチではあるが、AX2のキーボードはさらに柔らかく、クリック感も少ない。本体の薄さを実現するために仕方がなかったとは思うが、もう少ししっかりとしたクリック感があれば感覚が大きく変わってくると思うので、将来の改善を期待したいと思う。

 ポインティングデバイスは、Let'snoteシリーズの特徴でもある円形のホイールパッドではなく、面積の広い長方形のタッチパッドを採用する。これはWindows 8の操作に対応させるための変更だという。パームレスト部との段差もほとんどない。また、パッドの面積も非常に大きく、Windows 8のジェスチャー操作も快適だ。さらに、クリックボタンも独立して用意されている。これも、使いやすさを考慮しての採用だそうだ。

 ちなみに、液晶パネル部を360度開いてタブレットモードにすると、キーボードとタッチパッドは動作しなくなる。これによって、タブレットモード時の誤操作の心配もない。

他のLet'snoteシリーズと同じキーボードでは、タブレットモード時にキートップが外れる危険性があるため、アイソレーションタイプのキーボードを採用している キーピッチは横が18mm、縦が14.2mmと横長の形状となっている。また、キーの形状は角が丸く切り取られたリーフトップスタイルとなっていることもわかる ストロークは約1.2mmと浅く、タッチも軽いため、使い勝手は従来のキーボードよりもやや劣る印象だ
Enter付近の一部キーはピッチが狭くなっており、やや使いにくく感じる Windows 8の操作性を考慮し、おなじみの円形のホイールパッドではなく、長方形のタッチパッドを搭載。パッドは非常に面積が広く、Windows 8のジェスチャー操作もやりやすい。クリックボタンが独立して用意されている点も嬉しい 液晶部を完全に開いてタブレットモードにすると、キーボードとタッチパッドは機能しなくなる

●スペックはUltrabookとして標準的

 では、今回利用した試用機のスペックを確認していこう。今回の試用機は、CPUにCore i5-3427U vPro(1.80GHz、Turbo Boost 2.80GHz)を搭載する「CF-AX2LEABR」相当のものだった。メインメモリは標準でPC3-10600準拠のDDR3L SDRAMを4GB搭載しており、増設は不可能。ただし、直販サイト「マイレッツ倶楽部」の直販モデルでは標準で8GB搭載される。チップセットはInte QM77 Express。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000が利用される。

 ストレージは、128GBのSSDを標準搭載。直販モデルでは256GBのSSDを搭載するプレミアムエディションが用意される。無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANおよびWiMAX対応のモジュール「Intel Centrino Advanced-N+WiMAX 6250」とBluetooth 4.0を標準搭載。また、直販モデルではLTE(Xi)対応のワイヤレスWAN搭載モデルも用意される。タブレットモードでの利用を考慮し、照度センサーに加えて地磁気センサー、ジャイロセンサー、加速度センサーも標準で搭載する。ただ、GPSを搭載しない点は少々残念だ。

 側面のポート類は、左側面に電源コネクタとGigabit Ethernet、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、SDXCカードスロット、マイクジャック、ヘッドフォンジャック、内蔵無線機能のオン/オフスイッチを、右側面にUSB 3.0×2ポートとHDMI出力をそれぞれ用意。また、本体前面にはタブレットモードで利用するボリュームボタンと画面の回転のオン/オフスイッチも用意されている。USBポートが右側面にしか用意されていない点は少々残念だが、Ultrabookとしてはポート類が豊富に用意され、その全てがフルサイズのコネクタになっている点は大いに評価できる。

左側面には、電源コネクタ、Gigabit Ethernet、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、SDXCカードスロット、マイクジャック、ヘッドフォンジャック、無線機能のオン/オフスイッチを用意 右側面には、USB 3.0×2ポートとHDMI出力を用意。CHARGEと書かれたUSB 3.0ポートは1.5A出力に対応し、バッテリパックの充電やスマートフォンの急速充電などが可能
正面には、タブレットモードで利用するボリュームボタンと画面の回転のオン/オフスイッチ、電源ボタンを用意 背面には空冷ファンの排気口がある。高負荷時でもファンの動作音は静かだ

●さまざまなビジネスシーンに対応できるWindows 8ノート

 では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark 7 v1.0.4」、「PCMark Vantage Build 1.0.1 1901」、「PCMark05 Build 1.2.0 1901」、「3DMark06 Build 1.1.0 1901」、カプコンの「モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】」、セガの「ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版」の6種類。比較用として、NECの「LaVie Z PC-LZ750HS」と日本エイサーの「Aspire S5」の結果も加えてあるが、OSが異なるため、あくまでも参考値として見てもらいたい。また、PCMark Vantageは一部テストが正常に計測できなかったため、計測できたスコアのみを掲載している。

  Let'snote AX2 LaVie Z PC-LZ750HS Aspire S5
CPU Core i5-3427U (1.80/2.80GHz) Core i7-3517U (1.90/3.00GHz) Core i7-3517U (1.90/3.00GHz)
チップセット Inte QM77 Express Inte UM77 Express Inte HM77 Express
ビデオチップ Intel HD Graphics 4000 Intel HD Graphics 4000 Intel HD Graphics 4000
メモリ PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB
ストレージ 128GB SSD 256GB SSD 256GB SSD
OS Windows 8 Pro Windows 7 Home Premium SP1 64bit Windows 7 Home Premium SP1 64bit
PCMark 7 v1.0.4
PCMark score 4915 5159 5977
Lightweight score 3216 4223 4569
Productivity score 2326 3503 3712
Creativity score 9362 10241 11708
Entertainment score 3526 4006 4723
Computation score 17982 20967 22825
System storage score 5158 5093 5415
PCMark Vantage x64 Build 1.0.1 0906a
PCMark Suite N/A 11702 12042
Memories Suite 7707 6876 8035
TV and Movies Suite N/A 4962 5466
Gaming Suite 10130 7694 9118
Music Suite 15823 15598 14892
Communications Suite N/A 12971 13483
Productivity Suite N/A 14868 15932
HDD Test Suite 38270 39029 43346
PCMark05 Build 1.2.0
PCMark Score N/A N/A N/A
CPU Score 8389 9113 8887
Memory Score 7323 7055 7803
Graphics Score 2752 4571 5492
HDD Score 44636 53427 67133
3DMark06 Build 1.1.0 0906a
3DMark Score 5159 4322 5060
SM2.0 Score 1776 1359 1836
HDR/SM3.0 Score 2095 1821 1967
CPU Score 3298 3426 3189
Windows エクスペリエンスインデックス
プロセッサ 7.0 7.1 7.1
メモリ 5.9 5.9 5.9
グラフィックス 5.5 4.9 5.8
ゲーム用グラフィックス 6.4 6.3 6.4
プライマリハードディスク 8.1 7.9 7.9
モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】
1,280×720ドット 2280 1787 2140
ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版
横1,280ドットフルスクリーン 571 273 339

 結果を見ると、スペック相応の結果が得られていると考えていいだろう。PCMark 7の結果では、比較用の機種の結果と比較して若干低い結果となっているが、これはCPUのパフォーマンス差によるものと考えていいだろう。

 それに対し、3D描画関連のテストのスコアは、比較機種よりも若干上回っているものが多い。Windows 8ではデスクトップ表示でのWindows Aeroが省かれていることで、描画負荷が減り、アプリ側の描画能力が向上した可能性が高い。

 AX2は、ノートPCスタイルとタブレットスタイルのどちらでも利用できるハイブリッドスタイルを実現しつつ、Ultrabook準拠の薄さ18mmを実現するとともに、Let'snoteシリーズの魅力である軽さと堅牢性、長時間のバッテリ駆動時間も受け継いでおり、Ultrabookというカテゴリの製品ではあるものの、常に他社がやらないことをやってくる、Let'snoteシリーズらしい意欲的な製品に仕上がっている。

 他のLet'snoteシリーズ同様、ビジネスシーンでの利用をメイン用途として開発されていることもあり、ホビー用途などに利用する場合には、液晶の解像度や表示品質、スピーカーの音などにやや不満を感じるかもしれない。また、個人的にはキーボードの使い勝手も少々気になった。それでも、ハイブリッド型ながら非常に軽く、それでいて堅牢性に優れるボディや、長時間のバッテリ駆動などの特徴は、それらを補って余りある魅力があるのも事実。通常はノートPCスタイルで文書作成などの作業を行ないつつ、プレゼンなどの場面ではタブレットスタイルや外部の大型ディスプレイを活用するというように、ビジネスシーンのさまざまな場面で活躍できるWindows 8ノートとして、おすすめできる製品だ。

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(2012年 10月 16日)

[Text by 平澤 寿康]