米Intelは、Pentium 4用チップセットIntel 845のDDR対応版「Bステップ」を正式に発表した。

　従来の845(A3ステップ)が、SDRAM(SDR)のみに対応していたのに対し、Bステップ(B0)はDDR SDRAMに対応したのが最大の相違点。

　これにより、DDR 266使用時には、最大2.1GB/secの転送速度が確保され、RDRAMを使用するIntel 850の3.2GB/secには及ばないものの、SDRAM使用時の1.06GB/secからは大幅に向上する。

　なお、メモリの最大容量はSDRAM使用時は従来の845と同じ3GBまでだが、DDR SDRAM使用時は2GBとなる。

　今回のバージョンアップはステッピングの変更とされているだけに変更点は少なく、400MHzのFSB、ICH2を使用するハブアーキテクチャ、0.18μmルールのプロセス、593ピンのFCBGAパッケージなどは従来のままである。

　DDR SDRAM対応の845チップセットは一部では、845Dなどの名称で呼ばれていたが、最終的には新製品ではなく、845のステッピング変更に留まった。従来の845はBステップに置き換えられていくと見られ、ローエンドからミドルレンジまでのPentium 4搭載PC用のチップセットとして845 Bステップが主力を担うことになる。

　当初はDDRへの本格対応は2002年と見られていただけにIntelのDDRへの対応は急ピッチだ。当初からDDR 266に対応となっている点にもIntelの意欲が感じられる。また、今回のBステップ登場にあわせて、DDR 266についてもJEDECの規格についてのアペンディックス(補則)がメモリメーカーに対して提示された。

　これは、サードパーティチップセットメーカーのDDR対応が進んでおり、とくにVIAのP4X266シリーズについては、Pentium 4のシステムバスライセンスをめぐって係争していることも影響しているとみられる。

　なお、秋葉原の店頭ではすでに先週からDDR対応の845マザーが販売されており、Intelから正式発表されたことによって、今後も搭載製品が増加していくとみられる。

　また、気になるメモリモジュールの互換性についてIntelでは「具体的な対応情報はOEMメーカーから公開されるが、互換性には配慮しており、最近のDDRメモリモジュールについては大きな問題はない」とコメントしている。

□Intelのホームページ(英文)
(12月17日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.intel.com/
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http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20011208/845bstep.html

(2001年12月17日)

[Reported by date@impress.co.jp]