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エイデン、デオデオほか老舗家電量販店4社が提携 |
エイデンの岡嶋昇一社長(4月19日の日本電気大型店協会の会見) |
名古屋に本拠を持つ株式会社エイデンと、広島に本拠を持つ株式会社デオデオ、大阪に本社を置く上新電機株式会社が資本提携し、そこに兵庫県に本社を持つ株式会社ミドリ電化を加えた4社が業務提携を行なう。
上新電機の発行済み株式の1.3%にあたる70万株をデオデオが取得、エイデンは、 0.5%にあたる30万株を取得する。また、上新電機は、これと同金額の株式数にあ たるエイデン株、デオデオ株を取得することになる。上場していないミドリ電化 に関しては、業務提携の範囲に留まっている。
すでに、エイデンとデオデオは来年3月に持ち株会社「エディオン」を設立し、経営資源を統合することを明らかにしているが、これに上新電機、ミドリ電化が加わることで、一大連合が誕生することになる。
今後、4社の間で、業務提携推進委員会を設置し、具体的な提携内容を検討することになるが、商品の企画や仕入れを共同で行なうことなどが盛り込まれることになりそうだ。
家電量販店は、コジマ、ヤマダ電機といった新興量販店が、大量仕入れ、低価格販売をベースにして全国規模で勢力を拡大、いずれも年商規模で、5,080億円(コジマ)、4,712億円(ヤマダ電機)と、5,000億円を前後する規模になっていた。また、先週、大阪・梅田に進出して話題を集めたヨドバシカメラも4,128億円と、それに匹敵する規模になっていた。
エイデンとデオデオの共同持株会社は、4,470億円と全国第3位の規模になる見通しだったが、今回の上新電機、ミドリ電化の参加によって、9,000億円規模の家電量販店が誕生することになる。家電商品は、大量仕入れや販売力によって、低価格販売や独自製品の開発が可能で、それによって勢力図が大きく変化する。今回の提携によって、メーカーとタイアップした独自製品の開発や、大量仕入れを背景にした販売展開も可能になると見られる。
今回の中部以西の主要大型家電量販店の連合が、全国の家電量販店の業界勢力図を塗り替えることは間違いない。
□エイデンのホームページ
http://www.eiden.co.jp/
□デオデオのホームページ
http://www.deodeo.co.jp/
□上新電機のホームページ
http://www.joshin.co.jp/
□ミドリ電化のホームページ
http://www.midori-denka.co.jp/
※ 11月28日現在、この件に関する情報は掲載されていない。
(2001年11月28日)
[Reported by 大河原克行]
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