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CSK、アスキーの経営権を投資会社に譲渡
CSKは手持ちのアスキー株をアスキーへ無償譲渡、アスキーは譲り受けた株式を消却した上で、ユニゾンに対し、第三者割当増資を行なう。ユニゾンでは最大30億円までの増資に応じる予定で、既存借り入れの一部についての債権放棄とあわせて、アスキーの債務超過は解消される予定。正式の契約は12月下旬を目処に、経営権の移行は2002年3月を目処に行なわれる。 ユニゾンは、自社が運営するファンドによって、てこ入れを必要とする中堅企業などへの投資活動を行ない、経営再建後にキャピタルゲインなどを得ることを目的とする投資会社。アスキーの経営権は同社が運営するMBO(マネジメント・バイアウト)ファンド「ユニゾン・キャピタル・パートナーズL.P.」へ移管される。 ユニゾンのリリースによれば、アスキーグループの事業分野を「月刊アスキー」や「週刊アスキー」をはじめとした、IT分野の出版を中核とし、大幅に絞り込む計画としている。また、アスキーの子会社であるエンターブレインをもう一方の核とする。それぞれの独立性を活かすために、現在のアスキーは、持ち株会社化され、事業子会社として、エンターブレインと事業整理後のアスキーを位置付ける方針としている。 ユニゾンでは、新たな事業提携やM&Aなども視野に入れて具体的な経営計画の策定を進めていくとしており、大規模のリストラの実施や事業の再編を、短期的な収益にとらわれず実施するため、アスキー株の非公開化なども含めて検討するとしている。
今回の経営権譲渡により、アスキーは'97年の資本参加以来、属していたCSKの傘下から離れ、ユニゾンの傘下で独立して再建をめざすことになる。
□CSKのホームページ
(2001年11月26日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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