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Microsoft Xboxレポート
Xboxのパッケージは今年5月のE3で公開されていたが、今回発売となったXboxのパッケージはE3で公開されたものとほぼ同等のものであった。 実際に手にしてみると、改めてその大きさに驚かされる。ゲームキューブの箱と比べると、容積は3倍以上はあるだろう。また、大きさだけでなく重さも半端ではない。今は手元に秤がないため正確な重量は計測できないが、家庭用ゲーム機の中で最も重いのはまず間違いないだろう。 パッケージの内容物は、Xbox本体とコントローラ1個、コンポジットビデオとステレオ音声出力を持つAVケーブル、電源ケーブル、そしてマニュアルだ。Sビデオ出力やコンポーネント出力、光デジタル音声出力を利用したい場合には、別途接続ケーブルを購入する必要がある。 ところで、Xboxには背面にかなり大型のファンが付いているが、実際に稼働させてみても、思ったほどの騒音ではなかった。プレイステーション2とほぼ同程度と言っていいだろう。また発熱も気になるところだが、実際に数時間ゲームをプレイした場合でも、ボディ底面の一部がほんのり暖かくなる程度だった。
●分解してみました XboxはPCの技術が数多く取り込まれて作られたゲーム機だ。そのため、本誌読者のみなさんにとって、Xboxの中身がどうなっているのか、非常に興味があるのではないだろうか。というわけで、購入したばかりのXboxを早速分解してみた。 Xboxで使用されていたネジは、ほとんどがトルクスのネジであった。当初はPCで一般的に利用されているプラスのインチネジがそのまま利用されているのかと考えていたが、本体内部のネジも含めて、プラスのインチネジが使われているところはなかった。 ちなみに、本体を固定するネジは本体裏面にあるが、全てゴム足やシールで隠されている。やはり家庭用ゲーム機ということで、一応は簡単に分解できないように工夫されている。ただ、ネジさえ取ってしまうと、後は非常に簡単だ。裏面のネジを6本外すと、ケース上部のカバーが取れ、あとはスイスイ分解できた。
●構造はやはりほとんどPCに近い すでにわかっていたことではあるが、分解してみるとあらためてXboxはPCに非常に近いハードだということが再確認できた。使用されているドライブ、基板の構造など、どれをとってもPCにそっくり。知らない人に内部の構造を見せると、これが家庭用ゲーム機だとはなかなか気付かないだろう。 ただ、PC用のパーツをそのまま使用しているためか、集積率は非常に悪い。基板を見てもおわかりのように、ほかのゲーム機よりもかなり余裕がある。また、電源部分も巨大で、ドライブ類もデスクトップPC用のものがそのまま利用されている。こういった構造になっているから、これだけ大きくて重いボディになってしまったのだろう。 DVD-ROMドライブに薄型ドライブを、HDDに2.5インチドライブを採用し、電源部分をシェイプアップし、基板の集積率を高めれば、おそらくもっと小さくて軽いボディを実現できるはず。コントローラだけでなく、本体も日本市場向けのオリジナルモデルを開発してもらいたいものだ。
ゲームキューブレポートで「自動車にたとえれば、プレイステーション2がパワーにものをいわせた大排気量車であり、ゲームキューブは排気量は小さくてもセンスのいい実用車」という表現があったが、Xboxの場合は「F1エンジンを載せた大型のアメ車」といった雰囲気か。とにかくXboxは、プレイステーション2やゲームキューブとは、いい意味でも悪い意味でも対極にあるゲーム機といっていいだろう。
□マイクロソフトのホームページ
(2001年11月16日)
[Reported by PC Watch編集部] |
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