Windows XPに移行すると企業の生産性も上がる
~マイクロソフト、阿多社長が講演

11月6日~7日開催



 マイクロソフト株式会社の企業向けプライベートコンファレンス「The Microsoft Conference 2001/fall」が開幕し、阿多親市社長が基調講演を行なった。ここではWindows XPに関連する内容を中心にレポートする。

 阿多社長は、Windows XP Professionalが企業におけるクライアント基盤となるとし、信頼性の高さ、Passportによる認証などを特徴としたあげた。実例としてWindows 95からWindows XPへの移行を進めている協和発酵の例をとりあげ、「導入期間を3年から5年のいずれで検討した場合でも、2年以内にWindows XPへの投資は回収できる」と述べた。

 投資効果のひとつとして「より信頼性の高いOSによる生産性の向上」があげられている。これについて阿多社長は、「Windows 95/98/Meでは、作業中にフリーズやメモリリークが発生し、企業の生産性にも影響を与えていた」とし、「Windows XPはWindows 2000譲りのコアにより、高い信頼性を持っている。私のWindows 2000マシンも昨年インストールしてからWindows XPを試すための2回のリブートを除いて、リブートせずに動作している」と述べた。

Windows XPの投資効果分析

 また、「Windows XPは、ユーザーが直接触れる.NETのエンドポイントである」とし、Passportによるシングルサインインや、Windows Messengerによる通知機能などを特徴としてあげた。passsportによる認証システムについては、「Passportのユーザーは、すでに世界で2億人に上る。プライバシーの保護についてはきわめて重要と考えている」と述べた。また、「ほかのベンダーから提供される認証システムとは協調していきたい。その場合でも、認証は共有しても、プライバシーは保護するように堅牢なシステムを構築する必要がある」とした。

Windows XPと.NET .NET Passport サーバーロードマップ

 つづいて、「HailStorm(ヘイルストーム)」のコードネームで呼ばれていたXMLベースの.NETのビルディングブロックサービスについて、正式名称が「.net My Services(ドットネット マイサービス)」となったことを告げた。そして、「.net My Servicesは、ユーザーの情報を共有することにより、革命的なビジネスの機会を産業にもたらす。従来と異なり、ログインなどの手続きを経ずに、サービス間を移動できる。これにより、ユーザーが認証に伴う作業を行なう必要もなくなり、ビジネスチャンスを拡大できる」と述べた。

.net My Services

 なお、Code RedやNimdaなどの同社製品をターゲットとするウィルスの問題について、「これらのウィルスによるインターネット環境の悪化は、マイクロソフトが想定するインターネットがインフラとして機能する世界を破壊するものである。先日、来日したビル・ゲイツもこれらの問題を重視していた。マイクロソフトは、先日発表したストラテジック テクノロジー プロテクション プログラム(STPP)など、大規模な投資を行ない、ウィルス問題に立ち向かう」と述べた。


□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□The Microsoft Conference 2001/fallのページ
http://www.microsoft.com/japan/msc/
□関連記事
【5月30日】Windows XPは、HailStormのエンドポイント
~Visual Studio .NETのロードマップを公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010530/ms.htm

(2001年11月6日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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