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NEC、2001年9月中間期決算を発表 |
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| 左側が松本専務 |
10月26日 発表
NECは、2001年9月中間期決算を発表、売上高は前年同期比0.4%減の2兆4,680億円とほぼ前年並みとなったものの、営業利益は53億円と、前年同期比92.1%減と大幅な減益となった。
事業別の売上高は、NECソリューションズが前年同期比4%減の9,612億円、NECネットワークスが36%増の1兆600億円、NECエレクトロンデバイスが34%減の4,299億円となり、ネットワーク事業の躍進ぶりが目立つ。
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| セグメント利益 |
一方、営業利益では、NECソリューションズが187億円、NECネットワークスが549億円であるのに対し、NECエレクトロンデバイスがマイナス553億円の大幅な赤字となった。
エレクトロンデバイスは、売上高で第1四半期が28%減に対して、第2四半期が39%減と下げ幅が増加したのに加えて、生産調整による操業減などが影響している。
パソコン市場の急減速、海外通信事業者の投資抑制、半導体市況の悪化が大きく影響、これが収益悪化の要因となっており、人気の携帯電話端末などに支えられたネットワーク事業の高い伸びを、過去最大規模の不況に直面した半導体事業が吸収するという図式だ。
一方、NECソリューションズに関しては、ソフト・サービス事業が300億円以上の黒字を出したものの、パソコン事業を中心とするパーソナルプロダクトが売上高で前年同期比24%減の3,609億円、利益では「百数十億円の損失を出している」(松本滋夫取締役専務)として、パソコン事業の赤字幅が大きいことを明らかにした。
なかでも、コンシューマ向けパソコンの収益悪化が著しく、「コンシューマ向けパソコンは、売上高で約30%減という大幅な落ち込みだが、コマーシャル向けパソコンは逆に10%程度伸びている」(同)とした。
これにより、パソコンの出荷台数は通期の見通しとして385万台を見込んでいたが、300万台前後へと下方修正、前年実績比でも14%減程度になる見通しだ。
だが、「パソコン事業は、上期のリストラ計画の成果によって、下期はほぼ営業利益ベースでの採算点に戻るめどがついた」と下期以降の黒字化を目指すことを明らかにした。
NECソリューションズの製品別売上高は、SIサービス/ソフトウェアが2,106億円(前年同期比26.7%増)、インターネットサービス/サポートサービスが1,527億円(9.6%増)、サーバー/ストレージ/ワークステーションが1,628億円(17.5%増)、パーソナルプロダクトが3,609億円(24.4%減)、その他ハードウェアが742億円(12.0%減)となった。
NECネットワークスは、ネットワークインフラが6,330億円(39.0%増)、モバイル・ターミナルが3,355億円(61.8%増)、その他が916億円(21.0%減)。NECエレクトロンデバイスは、半導体が3,268億円(36.1%減)、ディスプレイが484億円(37.5%減)、電子部品その他が548億円(7.3%減)となった。
NECソリューションズにおいては、パソコン事業の業績回復が黒字化に大きな影響を与える。リストラによる成果が早くも求められる、今年下期の結果が注目されるところだ。
24日に2002年3月期連結決算予想を発表した富士通は、会長、社長の50%削減をはじめとする役員の大幅な報酬カットを発表しているが、NECでは、「今年から役員報酬委員会において、新たな制度を導入しており、いわば成果主義へ移行している。そのため、当社では報酬カットという形ではないが、この決算内容では、役員賞与はゼロとなり、会長、社長、取締役まで、事実上、40%強から30%強の減俸になる」(松本取締役専務)とした。
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0110/2603.html
□関連記事
【10月24日】富士通が、再度の下方修正。削減人員の上乗せ、役員報酬カットを発表
～9月中間期決算は、創業以来初の営業赤字に
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011024/fujitsu.htm
(2001年10月26日)
[Reported by 大河原克行]
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