ソニー、業績見通しを下方修正
~米国テロ事件以後の環境変化が大きく影響

9月28日発表



 ソニー株式会社は、2002年3月期の業績見通しを下方修正した。

 売上高は、前年比3%増の7兆5,000億円(7月26日の発表に比べて2,000億円の下方修正)、営業利益で同47%減の1,200億円(1,300億円の下方修正)、税引前利益は同74%減の700億円(1,300億円の下方修正)、当期純利益は同40%減の100億円(800億円の下方修正)となり、黒字を維持したものの、わずか2カ月での大幅な修正となった。

 ソニー・出井伸之会長は、「9月11日の米国でのテロ事件以降、まったく別の世界に入った。景気サイクルの下降期に入り、これがソニーの業績に予想以上に影響した。また、環境の変化にソニーの変化のスピードがついていかなかったことも影響した」とコメントした。

 今回の下方修正の背景には、エレクトロニクス部門および音楽分野での環境変化が大きく影響しているという。

 安藤国威社長によると、「半導体およびパソコン用ディスプレイやCD-ROMドライブなどのパソコン関連コンポーネントの売上低迷により、収益悪化が見込まれる」として、これらの分野で当初計画に比べて、900億円の減益を見込んでいる。

 CRTディスプレイでは、フラット化や大型化、TFT液晶などへの市況の変化の影響を受けたのが原因。この分野では、前年比3割減になっているという。

 とはいえ、国内においては、PDAのCLIE、デジタルカメラ、VAIOノートなどは2桁増の伸びを示しているほか、米国においても、VAIOのデスクトップパソコンが好調に推移しており、「VAIOノート、VAIOデスクトップは、シェアの向上および収益にも貢献している」(出井会長)と、パソコン事業の好調ぶりを強調した。

 一方、事業構造の改革については、従来からのエレクトロニクス分野を中心とした事業構造改革をさらに加速させる考えを示し、2001年度に決定した28カテゴリーの選択と集中に加え、新たに20カテゴリーを追加した48カテゴリーを対象にした事業の縮小、撤退を行なう計画だという。具体的なカテゴリー領域に関しては、「現在の実業にも影響することから明らかにできない」(安藤社長)とした。


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200109/01-049/

(2001年9月28日)

[Reported by 大河原 克行]

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