IDFにチェアPCやヒートシンク型PCが登場
~Intel主催の「こんなPentium 4マシンが欲しい」コンテスト開催

チェアPC

9月26日 発表



 26日に開幕した「Intel Developer Forum 2001 Fall Japan」で、Intelの主催による「こんなPentium 4マシンが欲しい」アイデア・コンテストの表彰式が行なわれた。

 このコンテストは、DOS/V POWER REPORT、DOS/V magazine、日経WinPC、PCfan、月刊アスキーの5誌の編集部が協賛し、編集部が選出した5名の挑戦者が、それぞれにPentium 4 2GHzを用いたPCを制作、そのアイデアとデザインを競うというもの。審査員は、インテル・アーキテクチャ技術本部長の阿部剛史氏を審査委員長に、5誌の編集長を加えた計6人。CPUを除く制作費用は20万円以内で、それぞれが工夫を凝らしたPCを発表した。


最優秀賞を受賞した境茂昭さん
 最優秀賞はDOS/V magazine代表の境茂昭さんによる「チェアPC」。オフィスチェアを中心に、PCの主要なユニットを周辺に配し、ディスプレイにはソニー製のフラットマウントディスプレイ「グラストロン」を採用した個性的なPCとなっている。

 マザーボードやCPUはチェア背面のアルミ製のバックに納められており、中心に吸気口を、放熱のために側面に大きな排気口を備えている。電源やHDD、CD-ROMなどは座席の下に納められ、デスク部にステアリングホイールを、チェアの足下にはペダルを装備し、ゲームユースにも使えるようになっている。


チェアPC全景 CPUなどを搭載する本体ユニットはチェア背部に搭載 本体ユニット内部

各種スイッチやCD-ROMを右側面に 電源はチェア下部にレイアウト ディスプレイはグラストロン

ファンはCOOLERMASTER製 本体側面に排気口を備える


アルミテラピー1号
 デザイン賞はDOS/V POWER REPORT代表の高塩竜太さんによる「アルミテラピー1号」。Pentium 4の高性能をイメージしてデザインされたというその筐体はアルミ製の巨大なヒートシンク型となっている。

 肉厚なアルミを切削加工してデザインしており、1人では持てないないほど重い。高塩さんも制作中に腰を痛めたという。高塩さんは会社にあった材料と機械を利用して制作したが、通常、筐体だけをつくるとしても材料と工賃で20~30万円はかかるのではないか、とのこと。また、ヒートシンク型ということで「冷却効果はありますか?」という質問には「ノイズには強いとは思いますが……」とのこと。

 なお、Intel広報室の永井寿氏は、「Pentium 4は、省スペースの小さいマシンにも入っていきます」と苦笑混じりにコメントしていた。


ヒートシンク型 ボディはアルミ製 青色LEDなど細部にもこだわりが

CPU温度を本体前面に表示 高塩竜太さん
左はインテルのジョン・アントン社長


フライトシミュレータ特化型PC

 アイデア賞は日経WinPC代表の犬丸和一さんによる「フライトシミュレータ特化型PC」。

 Pentium 4 2GHzの採用により、マルチディスプレイ環境でもフライトシミュレータをストレス無く動作できるようになったという。


犬丸和一さんとフライトシミュレータ特化型PC 月刊アスキー代表の松木公二さんによるビデオ編集などのマルチメディア用途に特化した「パルテノンドリーム」と、PCfan代表の伊藤文之さんによる動画編集マシン「GeneratorEX」

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□IDF 2001 Fall Japanのホームページ
http://www.intel.co.jp/jp/intel/event/index.htm?iid=jpupdate+local2&

(2001月9月26日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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