WORLD PC EXPO 2001会場レポート 周辺機器編

プレクスターがレコーディングスタジオ用のCD-Rドライブを出展

会期:9月19日~22日

会場:幕張メッセ



 昨日レポートしたように、HDDビデオレコーダーなどの多数の新製品を発表したアイ・オー・データなど、周辺機器メーカーの出展も盛んだ。ここではPC周辺機器の情報を中心にレポートする。


■プレクスター、レコーディングスタジオ用のCD-Rドライブ

 プレクスターは、レコーディングスタジオやレコード会社などプロフェッショナル向けのCD-Rドライブ「PLEXMASTER-01」を展示している。

PLEXMASTER-01 解説

 「PLEXMASTER-01」は機構的にはPC用のドライブと大きな違いはないが、電源などそれぞれの部品の強化により、出力音質を追求したCD-Rドライブ。書き込み速度は8/4/2/1倍速で、プリマスタリング情報の記録/再生に対応する。インターフェイスはSCSI-2。10月中に発売し、価格は単体で約50~60万円、システム価格で100万円程度となるという。



■ThumbDriveには多数の進化型が

 新日エレクトロニクスのブースでは、親指サイズのUSBリムーバブルドライブ「ThumbDrive」を大々的にアピールしている。

 従来のThumbDriveでは、ドライバのインストールが必要となっていたが、今回参考展示された「ThumbDrive SMART」は、Windows Me/2000/XPでの利用時にドライバが不要となった。また、従来モデルでは、高さが原因で一部のノートPCで利用できなかったがより高さを低くし、本体サイズを64×18×8mm(幅×奥行き×高さ)とすることで、より多くのノートPCなどで利用できるようになった。容量は当初8~64MB程度のラインナップを用意し、価格は32MB容量で約1万円程度の見込み。

 また、著作権管理機能を備えた「ThumbDrive Secure」や、指紋認証機能を備えた「ThumbDrive TOUCH」も参考出品されている。

ThumbDrive SMART ThumbDrive Secure ThumbDrive TOUCH


■ラトックブースではATAPI-IEEE 1394変換ケースを展示

 ラトックシステムのブースではATAPI-IEEE 1394変換ケースを展示している。CD-RWドライブやHDDなどATAPI接続のストレージを外付けIEEE 1394で利用可能とする変換ケース。価格は1万円程度で、10月上旬より発売予定。

 なお、秋葉原などで少数テスト販売されていたATAPI-USB 2.0変換ケース「RS-U2EC5」も10月上旬より再び発売予定としている。


本体内部 スタックも可能 下はRS-U2EC5

□関連記事
【8月4日】今週見つけた新製品(AKIBA PC Hotline!)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20010804/ni_i_hd.html


■Bluetooth対応機器やADSLモデムも複数メーカーから出展

Bluetoothアクセスポイント

 富士通のブースは、Bluetoothアクセスポイントやユーティリティ「Plugfree」を展示している。アクセスポイントはLANアクセス用に10Base-TのEthernetポートを搭載する。価格や発売日は未定。ユーティリティは、今後発売の同社製Bluetooth対応PCにバンドル予定で、できれば冬モデルから搭載したいという。

 また、USB接続のADSLモデムも展示している。実売価格は15,000円程度で、10月より発売予定。G.992.2 Annex Cに準拠し、本体サイズは45×111×155mm(幅×奥行き×高さ)、重量は270g。対応予定のキャリアについては「@nifty」がカバーする全てのキャリアに対応したいとしている。


Plugfree Red-M製のBluetoothアクセスポイントも展示 ADSLモデム

サムスンのCF型Bluetoothカード

 サムスンのブースでは、CFタイプのBluetoothカードを展示している。価格、発売日ともに未定。ADSLモデムも展示しているが、価格、発売日、対応規格ともに未定。

 TDKは、PCカード型とUSB接続型のBluetoothユニット、ラトックシステムもBluetooth用PCカードを展示しているが、ともに発売の予定は無いという。特にラトックでは既に実動しているが、PCカード型では市場が見込めないため、2002年の初頭にCF型のBluetoothカードを投入する見込みだという。


TDKのBluetoothユニット ラトックのBluetooth PCカード


■ティアック、USB 2.0対応のポータブル型8/8/24倍速CD-RWなど

 ティアックのブースでは8/8/24倍速のポータブル型CD-RWドライブなどを参考出品している。

 「CD-RW282PU」は、従来モデルより書き換え速度を高速化し、8/8/24倍速に対応したUSB 2.0外付けポータブルCD-RWドライブ。クラムシェル型の筐体を採用し、11~12月頃発売する。価格は29,800円の予定。

CD-RW282PU 左:「CD-RW5240UI」
右:「CD-RW5240U」

 USB 2.0対応の「CD-RW5240U」と、IEEE 1394/USB 1.1対応の「CD-RW5240UI」も参考出品されている。24/10/40倍速のCD-RWドライブで、11~12月には発売する。価格はその時の市場価格にあわせるとしている。


■さとう珠緒マザーは起動ボイスを公開中

 AOpenのブースでは、さとう珠緒のボイス起動音などが用意されたマザーボード「AX4BS PROまいえんじぇる」が展示されている。10月中旬より発売され、価格は通常のIntel 845マザーボードに比べて若干高い程度。

 らぶりーえんじぇるとポリスえんじぇるの2モデルが用意され、ブースでは、それぞれの起動音を公開している。らぶりーえんじぇるの起動音は「おそい~ずっと珠緒待ったんだから~」、ポリスえんじぇるの起動音は「ピーポーピーポー、ほら、わるものは逮捕しちゃうぞ。」というもの。両モデルともそれぞれ専用のパッケージで販売される。

らぶりーえんじぇる ポリスえんじぇる

□関連記事
【9月6日】AOpen、さとう珠緒のオリジナル音声を搭載したPentium 4マザー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010906/aopen.htm


■会場には発売前の製品が多数並ぶ

 また、各ブースには、現在開発中の製品や、発表済みだがまだ発売前の製品も多数展示してある。製品を購入前にさわってみたい人にとっては格好のイベントとなっている。

新AIBOラッテとマカロンにも人だかりができている ヤマハのMP3デコーダ内蔵CD-RW「CRW-70」 ヤマハの無線LANルータ「RTW65b」
三洋電機のiDstorageも注目を集めていた イーヤマの19インチUXGA液晶ディスプレイ。年内発売予定で価格は30万円以内にしたいとのこと メモリースティックDuoを利用したポータブルオーディオプレーヤーのモック
ナナオは20.8インチの液晶ディスプレイを参考展示 AMDはN-Bench Version2をデモ中。現在開発中とのこと Optosysの512MB/1GB CF

□WORLD PC EXPO 2001のホームページ
http://www.wpc-bp.com/

(2001月9月21日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

I
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】

【Watch記事検索】


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.